モミ消すつもりだった近藤真彦…2020芸能スキャンダル舞台裏“敏腕記者”座談会~Part2~

D 渡部も会見をするならできるだけ早くやるべきだった。「あくまで謝罪会見」を強調してたけど、復帰のための会見だったのはミエミエ。おまけに億単位の違約金に関しても事務所が立て替えたことを説明しなかった。そういう計算高いキャラも世間に嫌われた一因だろう。

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C その点、4年ぶり二度目の不倫を報じられたのにテレビに出まくっている元衆院議員の宮崎謙介とは対照的だ。ちょうど妻の金子恵美が『許すチカラ』という本を出したばかりというタイミングも絶妙で、あれじゃあ、どっちが芸人だか分からない。

A 芸人らしく笑いで乗り切ったのは霜降り明星・せいや。人妻を相手にZOOMで相互オナニーに興じるスクリーンショットを暴露されるという、いかにも今年らしいスキャンダルだった。まあ、せいやは独身だし、可愛げのあるキャラもお茶の間に好かれていたからね。

B もうずいぶん昔の気がするけど、東出昌大と唐田えりかの不倫が発覚したのは1月だった。結局、東出と杏は離婚(8月1日発表)している。東出は俳優だからなんとか映画で復帰にこぎつけたけど、渡部はテレビがメインだし、視聴者の反感を買ってしまった以上、復帰にはしばらく時間がかかりそうだ。

A それにしても、今年は男性芸能人の不倫がホントに多い。11月になって「近藤真彦25歳年下社長と沖縄不倫」が飛び出すとは思わなかった。マッチはジャニーズのメリーさん(現・名誉会長)の寵愛もあって、事務所内では別格の扱いを受けてきたタブー案件だからね。

D 交際は5年前からで、マッチは「不倫はもみ消せる」と嘯いてパーティーなどにも堂々と不倫相手を連れ回していたそうだけど、おそらく本当に〝もみ消せる〟はずだったんだろうなぁ~。

A 情けないのはあれだけ渡部や東出を叩いておきながら、ジャニーズにはしっかり忖度を発動させていた大手メディアだ。週刊文春がスクープしたのは11月12日発売号だけど、スポーツ紙やテレビ局は無視した。爆笑問題の『サンデージャポン』(TBS系)ですらスルーだったからね。

いまだに「金屏風事件」を蒸し返されるマッチ

D その一方で、ネットはお祭り状態で「ケジメなさい」「愚か者よ」「ギンギラギン不倫」と〝マッチ大喜利〟が飛び交っていた。今回の事件ではっきりしたのは、マッチが想像以上に全方面から嫌われていたってこと。年配のファンの間では、いまだに中森明菜を捨てた「金屏風事件」のことが蒸し返されているし、本来なら味方のはずのジャニーズファンからも総スカンを食らっている。

C 『ワイドナショー』(フジテレビ系)で松本人志と東野幸治が「あまりにもいろんな地上波がやらないし、スルーするから、テレビを好きな人間としてツライ」「ジャニーズも損」「平等に扱うべきなんですよね」と取り上げたのが精一杯だろう。大手メディアの忖度はこれまでジャニーズが散々圧力をかけまくった結果であって、松本が言う「ジャニーズも損」と庇うのはちょっと違うけどね。

B 近藤への処分が発表されたのは11月17日なんだけど、同日に発売された週刊朝日とサンデー毎日が揃って近藤を表紙にもってきていたのは笑えたなぁ~。

A その意味では、ジャニーズがちゃんと近藤に処分を下したのは意外だった。一応はマッチが自分から申し出たという体裁だけど、メリーさんに説得されたらしいから、本人は悪いとは思ってないんだろうけど。そもそも、マッチはカーレース活動が本業みたいなもので、事務所にとっても痛手はないしね。

B 一応、遅ればせながらだけど東山紀之やA.B.C-Zの河合郁人といった後輩たちも堂々とメディアでマッチ非難を口にしていた。これはジャニーさんが亡くなって体制が大きく変わった結果だろう。メリーさんは名誉会長に退き、娘の藤島ジュリー景子社長と副社長の滝沢秀明のツートップ体制だけど、マッチの件は2人にとっての試金石ともいえる。特に滝沢はプロデュースとジュニアを管理する立場だけに、マッチだけ特別扱いでは示しがつかないからね。

(Part3に続く)