コロナのはけ口になった渡部建…2020芸能スキャンダル舞台裏“敏腕記者”座談会~Part1~

A(フリー芸能記者) 今年を振り返ると、上半期はコロナ、下半期は『鬼滅の刃』の話題が席捲していたね。特にコロナでは、まだ状況が深刻化する前の段階で志村けんさんが亡くなった衝撃は計り知れない。

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B(ワイドショーディレクター) あれだけ国民に愛された人気者が、突然いなくなっちゃったからね。仕方ないとはいえ、葬儀もお別れ会もロクにできないままだったし、追悼番組で高木ブーが口にした「志村は生きてる」っていう感覚はよく分かる。

C(写真誌記者) 不謹慎かもしれないけど、志村さんのおかげでコロナの恐ろしさが日本中に周知されたしね。遺族であるお兄さんの元にマスコミが大挙して詰めかけた映像が「取材対象を感染リスクにさらしている」と批判されたけど、まさにその通りで、以降はあらゆる場での感染対策が徹底されるようになった。

B ただ、芸能の現場は本当に苦しかったよ。バラエティーはリモート収録で何とか乗り切っていたけど、ドラマや映画は軒並み収録が延期になったし、生のライブや舞台も中止で大混乱。芸能界全体での損害は6900億円という試算も出ている。

A 芸能は「不要不急」の最たるもので、国からの支援はほとんどなかったからね。業を煮やした音事協会長の堀義貴・ホリプロ社長が、世間に芸能界の困窮ぶりをアピールするため、共産党の機関紙「赤旗」のインタビューを受けたことも話題になった。

D(女性週刊誌記者) そんな中でもダメージが大きかったのが、今年デビュー40周年の松田聖子、田原俊彦、近藤真彦といった面々。みんな大々的にツアーやイベントを予定していたのに、全部吹っ飛んでしまった。特に人気の高い聖子の損失は十数億円ともいわれている。

A AKB48や坂道系グループも握手券商法が崩壊して苦労しているよ。AKBが7月に発売したイベント券の付かないデジタル限定シングルは、ミュージックビデオに前田敦子、大島優子、指原莉乃、山本彩といった卒業生まで動員したにもかかわらず、ランキングのトップ10にすら入らなかった。同時期に話題になっていたNiziUに比べると、その低迷ぶりは一目瞭然。乃木坂46、日向坂46では「お話し会」「ミート&グリード」というオンラインでの代替案を出したけど、すでに発売した分の握手券が未消化のまま大量に残っている。

“渡部建トイレ不倫”のスクープ潰し

B 今年はコロナの影響で世の中全体がギスギスしていた。そんなストレスの格好のはけ口になったのがスキャンダルを起こした芸能人たち。その筆頭がアンジャッシュ・渡部建の不倫騒動だろう。

C テレビで見せていた爽やかさとのギャップが激しかったうえ、嫁が絶世美女の佐々木希だからね。しかも不倫の詳細が「複数の相手」「多目的トイレで密会」「行為は15分で1万円」と、言い訳のしようのないゲスさ。スクープした文春砲は最初に「テイクアウト不倫」と軽めのタイトルを付けていたけど、メディアではいつの間にか「多目的トイレ不倫」というエグい呼び方になっていた。

D このネタでは記事が出る前にもひと悶着あった。文春の発売前に渡部のテレビ出演自粛をキャッチしたスポニチがネットで書いてしまい、雑誌の発売前にワイドショーまで取り上げる騒ぎとなってしまった。いわゆる〝スクープ潰し〟で、これには文春側もかなり怒っていたよ。

B 不倫が発覚したのは6月。渡部は改めて文春の取材を受けていて、報道内容を認めて謝罪の言葉も口にしている。よく言われることだけど、不倫自体は犯罪ではないし、相手と奥さんや家族の問題。せいぜい番組スポンサーやテレビ局が迷惑を被るくらいで、渡部もそのあたりへの禊が済めば復帰できると考えていたんだろうね。

C 実際、その後は無期限活動自粛を発表して沈黙したまま復帰のタイミングを計っていた。そこに年末のテレビ復帰情報が漏れたことで会見を開かざるを得なくなったんだけど、世間の反発はまた別の話だからね。結局、会見は大失敗で復帰も白紙に戻っちゃった。

A 復帰はダウンタウンの年末特番「笑ってはいけない」と報じられている。世間の空気を読めずに渡部にオファーを出して余計にコジらせちゃった日本テレビ側も罪深いね。

(Part2に続く)