6月3日に公開された映画『太陽とボレロ』の関係者たちが右往左往している。
本作は、水谷豊自らメガホンを取ったオリジナル作品。18年の歴史を誇るアマチュア交響楽団の解散決定に、〝有終の美〟を飾るべく奔走する人間模様を描いた物語だ。
4日には、主演を務めた檀れいらが都内で行われた公開記念舞台挨拶に出席。コロナ禍での延期によるクランクアップ以来約1年ぶりの再集結で、自身も指揮者役を演じた水谷は楽団メンバーたちを眺めながら、「改めて、こんなにたくさんの役者さんが出ていたんだな〜」としみじみ。公開を迎えた心境を「感無量です」と語ったのだが…。
「水谷監督の思いとは裏腹に、公開初週の『国内映画ランキング』ではトップ10圏外だったんです。その後は盛り返してはいますが、先行き不透明なのは変わらない。そもそもコロナ禍での映画不況にもかかわらず、水谷監督が『映画を撮りたい!』と言い出しても、誰も止められる者はいませんでした」(芸能プロ関係者)
映画監督業は『相棒』の息抜き!?
水谷の監督作品といえば、17年の『TAP THE LAST SHOW』、19年『轢き逃げ 最高の最悪な日』に続く3作目。前2作とも大ヒットとは言い難い興行収入だっただけに、さすがに自分に映画監督としての才能があるかどうか、気づきそうなものだが…。
「本人の映画製作への情熱は、消えるどころか積極的になっています。ただ、これだけ当たらないと監督業は厳しい。関係者も早く引退してもらいたいと思っているはずです」(同)
その背景に見えてきたのが、製作サイドとの関係。これまでの映画作品すべて水谷が主演する人気ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)の制作に携わる東映が配給しているのだ。
「鶴の一声でキャスティングが決まるなど、『相棒』にとって水谷は絶対的な存在だけに、怒らせてはいけません。東映にとって今回の映画は、夏に始まる『相棒』新シーズンの撮影に、水谷に気持ちよく挑んでもらうための〝息抜き〟のようなもの」(テレ朝関係者)
映画大コケも想定内…か。
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