8つの競馬場で開催されるダービー競走「ダービーシリーズ」も残すところ6月16日の『北海優駿』と、21日の『石川ダービー』の2レースのみ。3歳ダートクラシック戦線の頂点である7月13日ジャパンダートダービー(JpnⅠ)に向けての最終決戦となる。
まずは、ホッカイドウでは最高クレードのH1に格付けされ、三冠競走の第2戦目でもある『第50回北海優駿』に注目したい。
素質馬が集うホッカイドウ競馬のダービーだけに、歴代の勝ち馬にはスターホースの名がずらりと並ぶ。2006年にシンガポールのエアラインズ・カップ(海外GⅠ)を制した「道営のエース」ことコスモバルクをはじめ、最近では10年クラキンコ(三冠)、16年スティールキング、17年ベンテンコゾウ、19年リンゾウチャネル(三冠)が名を連ねる。
また、昨年はラッキードリームが北斗盃、北海優駿、王冠賞と制し、2年ぶり6頭目となるホッカイドウ競馬3歳三冠を成し遂げた。
国内で最も新しい『石川ダービー』
北斗盃2着までに優先出走権が与えられるが、今年4月28日に行われた北斗盃では、鎌倉記念を制し、全日本2歳優駿(JpnⅡ)5着の実績があるシルトプレが1番人気に応えて優勝。ちなみに鞍上の石川倭は北斗盃初勝利。昨年の三冠馬ラッキードリームの主戦騎手でありながら、北斗盃だけ落馬負傷のため乗り替わっていた。
北斗盃初勝利を決め、目指す「三冠騎手」のタイトル奪取のためには、ここが正念場。若武者・石川と共に、三冠ロードを突き進むシルトプレに注目したい。
そして、ダービーシリーズを締めくくるのは、金沢所属馬限定の『第6回石川ダービー』だ。
17年に新設された国内で最も新しいダービー。金沢では、北日本新聞杯、MRO金賞、サラブレッド大賞典、そして、この石川ダービーで金沢四冠となっている。
ここでも注目したいのは〝騎手〟だ。金沢競馬だけでなく全国区で活躍している吉原寛人は、過去5回中3勝2着2回で、連対率100%と圧倒的成績を残している。同騎手に続くのが2勝の中島龍也。今年もこの2人が、どの馬でダービーに臨むのかが大きなカギとなりそうだ。
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