プロ野球・中日ドラゴンズの波留敏夫コーチが、6月12日のセ・パ交流戦「日本ハム対中日」でヤクザ顔負けのゲキを飛ばし、物議を醸している。
〝事件〟が起きたのは5回表、中日の攻撃前に組まれた円陣でのことだった。貧打が続く打線に我慢の限界がきたのか、波留コーチは「目覚ませ、もっと。いつまで甘えてやってんねん、野球! その気でやらんかいアホ!」と激高。その姿がテレビ中継の映像にバッチリと映ってしまったのだ。
野球ファンの間では、「ゲキもやむなし」とする声が多いようだ。
《マジで打線湿ってるもんなぁ。さすがに波留コーチも我慢ならなかったんだろうな》
《まぁ、二軍でもいつも怒鳴ってたしなw むしろ選手はそれで奮起できてたし、チームも引き締まったんじゃないかな》
《もっとボロカス言われてもしかたないくらい酷いからな。これはしゃーないわ》
「さすが野球脳」
一方、ネット上では波留コーチの〝昭和スポ根〟路線の指導方法にドン引きする人も。
《中日、今年は最下位決定だな。時代に逆行するこの感じ。選手達がかわいそう》
《おいおい、このチームはいまだに根性論がまかり通ってるのか? 他のチーム見てみろよ、和気藹々と楽しんで野球やってるぞw》
《これ完全に放送事故だろw 落合が監督だったらなんていってのかな?》
《これ完全にパワハラじゃん。マジでドン引きした。怒鳴って打てるようになるなら簡単だろ》
《これは波紋を呼ぶだろうなあ。まったく厳しさがないのもどうかと思うけど、こんな罵倒みたいな説教が若い選手たちに響くのか、甚だ疑問》
《中日ベンチ怖すぎwこれが立浪監督の方針だとしたらマジでガッカリだ》
《さすが野球脳。子どもたちがこぞってサッカーを選ぶのも納得w》
波留コーチは、5月23日に中村紀洋・一軍打撃コーチと入れ替わりで、二軍打撃コーチから昇格。立浪和義監督の期待に応えようとするばかり、つい言葉にも危機感が出てしまったのかもしれない。
「中村コーチにできなかったことを、自ら買って出たのかもしれませんね。もっとも、ヤクザ顔負けの口調は、今の若者には少々キツすぎる。奮起する選手がいる一方、萎縮してしまう選手が出てこないか心配です。試合後に、なんらかのフォローがあったと信じたいものですが…」(スポーツライター)
かつて中日を指揮した星野仙一監督は、不甲斐ない選手に〝鉄拳制裁〟することも少なくなかった。しかし、どれだけ怒っても、最後は選手をきちんとフォローした。
波留コーチも、選手への愛情があるからこそのゲキだと思われるが、それが令和の選手たちに伝わるかどうかは疑問だ。