吉本興業が“脱テレビ局”戦略!? 女子アナ獲得に力を入れる「裏事情」

いま、芸能界で不思議な現象が起きている。

お笑い芸人の所属数で業界一の規模を誇る「吉本興業」が、女性アナウンサーを〝所属タレント〟として次々と迎え入れているのだ。

「フジテレビを退社した久代萌美アナをはじめ、元テレビ東京のアナウンサーとして活躍し、フリーとなっていた亀井京子も吉本興業とマネジメント契約を結ぶことが発表された。急に、吉本が女性アナウンサーの獲得に動いていることで、芸能界ではさまざまな憶測が飛び交っています」（民放テレビ関係者）

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吉本は、芸人だけにとどまらず、アスリートや文化人、NMB48といったアイドルまで所属させてきた実績がある。しかし、これまでは元テレビ局の女性アナウンサーには、ほとんど興味を示してこなかった。

「フリーアナウンサーの所属先として有名なのは、新井恵理那などがいる『セント・フォース』です。吉本としては、アナウンサーをマネージメントするノウハウがなかったこともあり、積極的に所属させるということはなかった。それがこのところ、名前も知られている女性アナウンサーを2人も立て続けに獲得したことで、驚きが広がっている。今後は、アナウンサー事業の拡大をするのではないかと言われています」（同・関係者）

水面下で現役の局アナもスカウト？

吉本興業は虎視眈々と、芸人以外の仕事でも稼ぐ道を探しているという。

「開局したばかりの『BSよしもと』は、番組もほとんど自社制作しています。女性アナウンサーが番組に必要になり、有名なフリーの方をスカウトしているようです。実際、現役として局で働いているアナウンサーにも秘密裏に声を掛けているという話もあり、かなりの人数の〝自社アナ〟を抱えるつもりのようです」（芸能記者）

さらに、この動きの裏には民放テレビ局との駆け引きも関係しているという。

「テレビ各局は経費削減のために、男女関係なく自社のアナウンサーを積極的に起用する方向で、今後の番組作りを進めていく方針です。これまで、バラエティーや情報番組のMCを吉本芸人が担当することが多く、大きな収益源となっていましたが、明石家さんまやダウンタウンなど、ギャラの高いMCにはリストラの危機が迫っている。そこで、自社でも実績のあるアナウンサーを確保し、『BSよしもと』で、しっかりとした番組作りを目指す。将来的には、これまでのようにテレビと共に歩む路線をやめ、自社で収益を管理できる人気コンテンツ（番組）を作り出し、地方自治体などとも組むつもりなんです。本気で〝脱テレビ戦略〟を進めているんですよ」（同・記者）

少子高齢化が進む中で、50歳以下のコア視聴率獲得が難しくなっているテレビ業界。豊富な人材を抱える吉本が、新たなメディアの覇権を握る日も、そう遠くないのかもしれない。