6月7日、NHK党の立花孝志党首が、俳優の綾野剛と所属事務所トライストーン・エンターテインメントに対して起こした「債務不存在の確認」を求める訴訟の第1回口頭弁論が東京地裁で行われた。
今回の訴訟は、暴露系ユーチューバーのガーシーこと東谷義和氏が追及している綾野の〝未成年淫行疑惑〟などに立花党首が反応したことが発端。国民の共有財産である公共の電波を使ったテレビに、こうした疑惑に対して釈明も謝罪もないタレントを出演させることは問題だとして、立花党首自身のYouTubeチャンネルや3月に行われた参院石川補選の政見放送などで言及していた。
これに対し、綾野の所属事務所であるトライストーンが立花党首に「警告書」を送付し、当該動画の削除などを要求。立花党首は逆に「待ってました」とばかりに、綾野と事務所を相手取って今回の民事訴訟を起こし、法廷で事実関係を確認させようという戦術に出ているのだ。
閉廷後、立花党首はユーチューブの公式チャンネルに動画をアップ。立花党首によると、この日の綾野側は代理人弁護士を含めて出席者なし。裁判長からは「争点整理の必要性がある」として、次回は〝非公開〟となる弁論準備手続きにすることを告げられ、次回の口頭弁論の日程も決まらなかったという。
「TBSさん、言いますからね」
立花党首は、綾野サイドの姿勢を「問題を早く解決したいとはまったく思っていない。弁護士さん4人が、都合が付かないとは思えない。まあ、逃げてますよね」と指摘。裁判長の判断に対しても不満を口にした。
「綾野サイドからすれば、今夏放送予定のTBS系ドラマ日曜劇場『オールドルーキー』への影響を最小限に抑えるため、できるだけ裁判を引き延ばしたいというのが本音ではないでしょうか」(スポーツ紙記者)
しかし、ケンカを売った相手が悪かった。こうした綾野サイドの思惑を百も承知の立花党首は、動画でさらなる〝追撃〟を予告したのだ。
立花党首は、6月16日にTBS系のニュース番組『news23』で録画放送される「参院選に向けての各党の党首討論」に出演予定があるそうだ。そこで、「言うしかないよね。『綾野剛君が日曜劇場に出るって言うのは問題があると思います』って。先に言っておきますよ、TBSさん。言いますからね」とまくし立てたのである。
「TBSと綾野サイドは完全に追い込まれましたね。録画放送なので、政策論争とは無関係だとしてカットするでしょうが、それではさらに立花党首とガーシーをヒートアップさせるだけ。ガーシーは常々、暴露した相手が非を認め、世間に謝罪すれば許すと公言していますから、ここは早めに会見でも開き、『酔っていて未成年だということを理解していなかった』などと釈明した方がよさそうなものですが…」(前出・スポーツ紙記者)
綾野の〝未成年淫行疑惑〟は、もう一方の当事者である元NMB48の松岡知穂自身が告発しており、このまま逃げ切ることは難しい状況だ。こうした立花党首のアクションに、綾野サイドがどう対応するのか、注目される。
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