(画像)Diana Shilovskaya / shutterstock
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欧米で感染拡大“サル痘”に警戒!同性愛を含む性行為が原因か…

天然痘に似た発疹が出る「サル痘」が欧米で広がっている。アフリカのリスやネズミなどが感染源で、噛まれるなどして体液に触れると人にも感染するという。


WHO(世界保健機関)のハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は「アフリカ中西部地域でサル痘が発見されて以来、欧州地域は最も大きく、かつ地理的に最も広いサル痘発症の震源地になっている」と指摘し、「これまでに報告されている事例を見れば、サル痘は同性愛を含む性行為から主につながる社会関係を通じて広がっている」としている。


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現在のところ、新型コロナウイルス防疫のような措置は必要ないとしながらも、サル痘の拡散を完全に防げるかは「不透明」と語った。


「5月31日時点の集計で、サル痘は欧米など550人以上の患者が報告されている。うち約300件が欧州。国連の欧州地域事務局長が言うように、同性愛を含む性行為で広まっているようです」(厚生労働省担当記者)

正しく恐れる必要性

米国では天然痘ワクチンが、サル痘予防に85%以上の効果を示していることが分かっている。日本では1976年以降、天然痘ワクチンの定期接種が行われていないため、若年層には免疫がないという。

公衆衛生が専門の医師で作家の外岡立人氏が言う。


「未開の地に住む野生動物を通じて人が感染症に感染する例が見られるが、今の段階で過剰に恐れる必要はありません。サル痘は感染すると、発熱、リンパ節が腫れるなどの症状が見られるが、いきなり強毒化することはない。今は新型コロナがパンデミックになっているので、うつったら大変だと、世間は騒いでいるが、正しく恐れる必要がある」


日本国内では感染者は確認されていないが、サル痘が欧米などで相次いで確認されているため、厚労省は患者を受け入れられる医療機関を確保するよう、都道府県などに通知した。


「米国では、旅行で感染者と濃厚接触した成人が、ロサンゼルスで初めての感染者となった。日本でも夏休み明けに、そうした若い人らが増えるに違いない」(サイエンスライター)


一難去ってまた一難。