12月30日に『第62回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系)が生放送される。
「11月20日に大賞候補となる優秀作品賞10作品が発表された。この中から30日に大賞が決定する。コロナ禍でも、水面下ではレコ大に影響力を持つプロダクションの賞取りビジネスが行われていますからね。誰が選ばれるか、最後まで分かりません」(音楽ライター)
今年で62回目を迎えるレコ大は十数年前から、一部プロダクションによる私物化が指摘されていた。4年前には『週刊文春』が前年に大賞を受賞した『三代目J SOUL BROTHERS』の1億円買収疑惑を領収書付きで報じた。
「レコ大主催者で、当時、日本作曲家協会会長の叶弦大氏が謝罪したんです。それまでもレコ大の買収疑惑の噂はあった。しかし、レコ大審査員の中心はスポーツ紙記者。彼らの大半は賞取りビジネスの恩恵に授かって、接待や金品を受けたりしていたから、見て見ぬふりをしてきたわけです」(元審査員)
氷川きよしが大賞候補に急浮上!
今年の優秀作品賞に選ばれた『AKB48』の『離れていても』にも、〝忖度〟の目が向けられている。
「同曲はオリコンランキング圏外でダウンロードも振るわなかった。だからNHK紅白も落選した。曲が売れていないにもかかわらず、レコ大では優秀作品賞を受賞。AKBの運営会社は審査員を務めるスポーツ紙と蜜月関係ですからね」(外資系レコード会社元役員)
10組選ばれた作品の中で一般的に知られているヒット曲といえば、瑛人の『香水』とアニメ映画『鬼滅の刃 無限列車編』の主題歌であるLiSAの『炎』の2曲くらいだが、そもそもレコ大はアニメソングを過小評価する傾向がある。
「レコ大を中継するTBSは視聴率アップを狙って『嵐』を出場させようとしたんですが、断わられた。瑛人では影が薄い。そこで氷川きよしが大賞候補に急浮上したんです。氷川は枯渇した演歌界をリードしてきた。彼が大賞に選ばれても異論は出そうにないからです」(レコ大関係者)
ところが、氷川サイドは大賞取りに積極的に動いていない。
「氷川に限らず、賞取りビジネスに頼ってまで大賞受賞にこだわらない風潮が音楽業界にある。もはやレコ大の大賞はブランド価値はないと。業界ではレコ大不要論まで出ているんです」(音楽プロデューサー)
レコ大の〝賞味期限〟は、もはや切れた。
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