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フジテレビVS吉本興業『呼び出し先生タナカ』パクリ騒動で露呈した険悪な関係

田中卓志
田中卓志 (C)週刊実話Web

お笑いコンビ『アンガールズ』田中卓志が、ゴールデンで初MCを担当することになった毎週日曜日21時放送の『呼び出し先生タナカ』(フジテレビ系)。教育バラエティー番組として、かつて高視聴率を記録した『平成教育委員会』の後継番組にしたいとフジテレビも息巻いていたのだが、事態が急変しているという。

「真面目なクイズバラエティーだと思ったら、バラドルやおバカタレントを使って珍回答を引き出すような内容だった。田中は広島大学工学部卒の高学歴芸人として知られていますし、もっと真正面から教育を扱ってよかった。しかし、この時代にそぐわないような珍回答をイジる番組にしてしまった。テレビ業界でも、この番組の評価は低く、田中がかわいそうという声が多く聞こえます」(民放テレビ関係者)

そんなウワサが回っているからか、早くも打ち切り候補に挙がってしまっているという。

「世帯視聴率は5%前後を行ったり来たりする数字で落第点です。さらに、SNSを中心に『めちゃ×2イケてるッ!』のパクリという声が大きくなっている。かつて『めちゃイケ』の人気コーナーとして、岡村隆史を教師に見立て放送した『芸能人抜き打ちテスト』と内容が似ているという指摘です。実際、周囲の芸人からも〝パクリ〟とイジられ、当事者の田中もラジオで認めるような発言をしている。さらに、岡村もラジオで苦言を呈すなど物議を醸しています」(同・関係者)

微妙な関係性が露呈される

こんなカオスな状況になってしまったのは、すべてフジテレビの調整不足が原因だという。

「そもそもの原因は、フジが『めちゃイケ』の生みの親である名物プロデューサーの片岡飛鳥氏に、筋を通して相談しなかったことにあります。片岡氏は今年行われた早期退職制度で退社していますが、相談することはできた。しかし、フジは片岡氏との間に遺恨があるのか話をしていなかったようです。これには、共に作ってきた吉本の関係者もやり方が違うと、フジに批判の声を上げている」(芸能記者)

元フジのアナウンサー・久代萌美が、退社後に吉本へ所属した矢先の出来事だったので、両社は微妙な関係になってしまった。

「フジの新社長に港浩一氏が就任することが決定したことについて、明石家さんまがラジオで『とんねるずが多く起用される』という発言をしてその関係を露呈した。さらに、フジでは松本人志と千鳥がバラエティー番組に多く出演していますから、今回の『―――タナカ』の不義理は許せなかったようです。番組には副担任として吉本所属の『シソンヌ』長谷川忍も出演していますが、今後は入れ替えになることもあり得る。この番組をきっかけに、フジと吉本が冷戦状態になる可能性も…」(同・記者)

一番の犠牲者は、板挟みとなった田中だと思うが、このまま低視聴率なら秋には打ち切られているかもしれない。

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