(画像)MNAphotography / Shutterstock.com
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大谷翔平ピンチ…贈収賄疑惑のエンゼルスを救うのは“トヨタ参戦”しかない!?

「今回の政治スキャンダルでエンゼルスへの厳しい処分は免れません。本拠地のアナハイム追放はおろか、球団売却処分の可能性もあります。大谷翔平の去就に波及するのは間違いないでしょう」(エンゼルス担当記者)


〝二刀流〟大谷翔平が所属するメジャーリーグ、エンゼルスの本拠地球場、エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムの再開発を巡って地元、アナハイム市(人口約35万人)のハリー・シドゥー市長とエンゼルスのアルトゥーロ・モレノオーナーとの間に贈収賄容疑が発覚し、5月23日に市長が緊急辞任に追い込まれた。現地メディアは政治スキャンダルで辞任したR・ニクソン大統領の「ウォーターゲート事件」にならって「アナハイムゲート」と報じている。


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ロサンゼルス・タイムス紙などによると、シドゥー市長が、モレノオーナーが共同経営者を務める企業とアナハイム球場とその周辺の土地売却交渉をする際にエンゼルス側に機密事項を漏洩。その見返りとして球団から100万ドル(約1億3000万円)の選挙資金を受け取ったとされる。


アナハイム市議会は、同市が所有するスタジアムとその周辺の再開発用地(61ヘクタール)をモレノオーナーのグループに約350億円で売却する契約を破棄することを全会一致で決議。これに伴い、エンゼルスが計画していた新球場、ショッピングモール、住宅建設の計画は霧散し、アナハイム球場の使用契約も打ち切られる可能性が浮上している。


「捜査次第では、受け取った市長のみならず、贈賄側のモレノオーナーも罪に問われ、大リーグ機構(MLB)からオーナー解任、球団売却などの厳しい罰を科される可能性があります。いずれにせよ、スタジアムの使用契約が解除されれば、本拠地移転は避けられませんよ」(同・記者)

極めてゆかりが深いトヨタと大谷家

今後、エンゼルスはアナハイムにとどまって新たな球場整備を模索するのか、本拠地移転、球団売却を選ぶのか…。どちらの場合でも鍵を握るのが、2023年オフにFA資格を得る大谷の動向だ。


とりわけ、熱視線を送るのが、同じカリフォルニア州のロサンゼルスをフランチャイズとするドジャース。ロサンゼルス市とアナハイム市は約40キロの距離にあり、リーグは違うものの、ファンは重なるのだ。


「ドジャースは、大谷獲得に10年556億ドル(年俸約70億円)のオファーを用意しているとされ、マネーゲームでは勝てない。そこでエンゼルスが画策しているのが〝駆け込み寺戦術〟。つまり、米国トヨタの企業城下町、ロングビーチ市(人口約46万人)への本拠地移転。こちらもカリフォルニア州で、アナハイムとは約30キロと近い。ここなら大谷が残留する可能性がある」(在米記者)


特筆すべきは、トヨタ北米法人、トヨタモーターノースアメリカの本拠地がロングビーチにあるということだ。


実は、トヨタ自動車と大谷家とは、極めてゆかりが深い。大谷の父・徹さんは、野球の強豪校、岩手の黒沢尻工から社会人野球の三菱重工横浜に進み、外野手として活躍。その後、故郷の岩手県に戻って関東自動車工業(現トヨタ自動車東日本)に転職した。その傍ら少年野球の監督を務め、3人のきょうだいを育てた。


「大谷の兄・龍太さんも、社会人野球のトヨタ自動車東日本に進み、現在も岩手の同社野球部でコーチ兼任外野手として活躍しています。大谷家にとって、トヨタは特別。家族のような関係です」(大谷家の縁者)


これまでトヨタは社会人野球に力を入れ、プロ野球、MLBとはともに等距離協力の立場を取ってきた。しかし、エンゼルスがトヨタの米国の拠点ロングビーチに本拠地を移せば、「経営に参画する可能性もある」(前出の在米記者)という。

トヨタのライバルはイーロン・マスク氏

トヨタとダイハツ工業、日野自動車を含むグループの2021年の世界販売台数は前年比10%増の約1050万台と、2年連続で世界一だ。しかし、米国市場ではイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)率いる電気自動車専門メーカー「テスラ」の人気が年々高まり、高級車部門ではトヨタ・レクサス、メルセデス・ベンツの売上台数を上回っている。


トヨタにとって、ライバルは既存の自動車会社ではなく、宇宙開発企業「スペースX」をも創設したマスク氏であり、電気自動車なのだ。そこでトヨタは農畜産業で発生するバイオマスから生成するメタンガスで水素を使った燃料電池自動車(FCEV)を開発、独自のカーボンニュートラルを推進している。その過程で、マスク氏に対抗するには、大谷獲得が最優先と判断したのだ。


そもそも、今回のエンゼルスの政治スキャンダルの発端は、アナハイム球場の老朽化(1966年オープン)にあり、エンゼルスは18年に再契約をしないと発表していた。その際、誘致に名乗りを挙げたのが、ロングビーチ市。総額11億ドル(約1200億円、当時)で新球場の建設を提案し、エンゼルスがそれに乗った構図だった。しかし、エンゼルスは19年に方針を転換。そこに今回の贈収賄疑惑が潜んでいたわけで、先祖返りするのが、自然の流れとの見方が強い。


ロスのダウンタウンから電車で1時間の海岸リゾート地ロングビーチは、若者文化の発祥の地。比類なき〝二刀流スター〟は、さぞこの街の気風がよく似合うことだろう。