フジテレビが大英断を下した。新社長に関連会社・共同テレビジョン社長の港浩一氏を指名。金光修社長は兼任するフジ・メディア・ホールディングス(FMH)の社長に専念するという。
港氏は1976年にフジテレビに入社。国生さゆりや工藤静香、渡辺満里奈らを輩出した『夕やけニャンニャン』や、当時、駆け出し芸人だった『とんねるず』を起用し、『オールナイトフジ』、『とんねるずのみなさんのおかげです』など多くのヒット番組を生み出した。
「今回の人事に誰よりも一番驚いたのは港氏本人です。間もなく引退を考えていた矢先の出来事だったからです。一方、局内ではすでに〝終わった人〟という見方で一致し、今さら何ができるのかといった声もあるんです」(芸能プロ関係者)
港社長に関してはさらにこんな声も――。
「今回、社長に抜擢された港氏だが、関係者の間から辛辣な意見も多く聞こえてくる。港氏といえば2013年12月にバラエティー番組『ほこ×たて』でヤラセ問題が発覚。当時、常務取締役だった港氏も減俸処分になった。そのまま出世コースから外れ、共同テレビの代表取締役社長に就任するんです」(フジ関係者)
“終わった人”でもキャスティングは期待
フジテレビ上層部が、敢えて〝終わった人〟と呼ばれる港氏を登用した理由はキャスティング力だ。
「今、フジに求められているのは高視聴率が取れる芸能人。マツコ・デラックスなど潜在視聴率が高いタレントにGP帯でMCを張ってもらいたいわけです」(テレビ局関係者)
そうした中、港社長に期待されているキャスティングが元『おニャン子クラブ』の工藤静香だという。
「工藤は基本、バラエティー番組への出演をNGにしている。だが、工藤は木村拓哉の妻で2人の娘をデビューさせてメジャーにした敏腕プロデューサーの顔も持っている。誰もが工藤の話を聞きたいはずです。もう1人は島田紳助です。制作総責任者として統括していた時代に『クイズ!ヘキサゴンⅡ』が放送されていて、島田とは旧知の間柄ですからね」(事情通)
若返り政策はどこへやら…。
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