相撲のぼり (C)週刊実話Web
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元大関・朝乃山“コロナ禍のキャバクラ”処分解除で来場所復帰へ!

問題児が今や、一転して救世主扱いに――。


横綱・照ノ富士が逆転優勝して、何とか収まりはついたものの、大関陣が低迷し波乱続きだった大相撲夏場所が終わった。このときを、それこそ首を長くして待っていたのが、元大関で現在、西幕下42枚目まで降下している朝乃山だ。


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朝乃山といえば、キャバクラ通いなどがバレて、日本相撲協会の定める新型コロナのガイドライン違反で昨年6月から6場所の出場停止、6カ月の報酬額50%減額処分を受けた。それがこの夏場所で、ようやく終了したのだ。


「この1年、部屋にずっと缶詰め状態で、目的のない稽古に明け暮れた朝乃山にとっては地獄のような時間だったはずです。この間、心の支えだった祖父の稔さんばかりか、まだ64歳の父の靖さんまで相次いで亡くしています。朝乃山をよく知る関係者は『よく脱走もせずに耐えたもんだ』と感心していますよ」(大相撲担当記者)

待望の名古屋場所で再出発

横綱に最も近い場所にいた朝乃山の突然の、それも長過ぎる謹慎生活の影響は決して小さくなかった。夏場所の大関陣の低迷を見ればよく分かる。3大関のうち、2人が負け越し、残る1人も8勝7敗と勝ち越すのがやっと。おかげで、前半で3敗もした照ノ富士が悠々と追いつき、賜杯を抱いた。もし朝乃山がいたら、こんな緩い展開にはなっていなかったはずだ。NHKの相撲解説でおなじみの北の富士勝昭さんは、これまで何度も「朝乃山の処分は厳し過ぎる。思い切って軽減すべき」と擁護してきた。また、夏場所終了後、高砂部屋の先輩で、自らも2場所出場停止の処分を受けたことがある元朝青龍も、自らのツイッターにこんな投稿をしている。
《来場所だ! 長かったでしょう!?(中略)朝乃山君!待ってるぞ》
朝乃山は、この1年間の鬱憤をどう晴らすのか。7月の名古屋場所は、おそらく三段目からの再出発になる。

「稽古十分。以前に比べて腰の使い方がうまくなっている」(部屋関係者)


序二段まで落ちた照ノ富士は、2年で大関に戻った。朝乃山は果たして!?