社会

電車内泥酔大暴れ逮捕…国会答弁にも立った“財務省エリート”のストレス理由

(画像)Krakenimages.com / shutterstock

「電車内で男が暴れている」――。この110番通報で駆けつけた警察官は、駅の改札付近で駅員に取り押さえられた男の身柄を確保。男はかなり酒に酔っており、ロレツも怪しい状態だった。

事件は5月20日深夜0時半ごろ、東急田園都市線の車内で酔った男が身体がぶつかったことを注意されて逆ギレ、乗客へ殴る蹴るの暴行を加えたというもの。

「桜新町駅で警視庁玉川署の署員に引き渡され、暴行容疑で現行犯逮捕。幸い暴行を受けた乗客にケガはありませんでした。男は『酔って覚えていない』と容疑を否認しましたが、暴れることもなく取り調べに応じていました」(警察関係者)

酔っ払いも言い訳は通用しない

よくある酔客のご乱行だが、この男、実は財務省のトップ候補と目されるエリート官僚だったから一大事。逮捕されたのは、財務省総括審議官の小野平八郎容疑者(56)。

「小野さんは局長クラスなので、普段は公用車で帰宅しますが、この夜は私的な会合だったため、公用車は帰し、終電ギリギリの電車で帰宅途中だったようです」(全国紙政治部記者)

総括審議官は、財務省大臣官房に置かれた局長級ポスト。人事や国会対応のほか、政府の経済政策の方向付けをする「経済財政諮問会議」などを取りまとめる要職だ。来春の日銀総裁人事を巡る選定作業では、小野容疑者は財務省側の調整役として注目されていたという。

「1カ月前には参院財政金融委員会で、ウクライナ情勢について答弁に立っていますし、最近は自民党内の会合で『積極財政派』と『財政再建派』の対立で奔走していましたから、かなりのストレスだったのでしょうね」(財務省関係者)

かといって、暴力沙汰はいただけない。つまらない〝しくじり〟で、エリート人生がパーになった。

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