小松彩夏 (C)週刊実話Web
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女優・モデル/小松彩夏インタビュー~“セーラーヴィーナス”のフリー転身後…

ここ数年、事務所を辞めてフリーランスになる女優、グラビアアイドルが増えている。小松彩夏も3年前、大手芸能事務所から独立。いわば、フリー化の先駆けのような存在だった。ところが、独立後まもなくコロナ禍が襲う。仕事が激減した中、『美少女戦士セーラームーン』のセーラーヴィーナスは、どんな頑張りをしてきたのだろうか?


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――独立したのが2019年の3月末。大きな決断ですが、なぜフリーに?


小松 前の事務所には17年くらい所属していたのですが、デビューからずっとなので、そこの世界しか知らなくて…。私はこのままでいいんだろうか、外の世界も知ってみたいと、何年も悩んだ末の決断でした。言われたことをやるだけでなく、自分で考えてお仕事を決めてみたかったんです。たとえば、地元(岩手県)でのお仕事とか。3・11のあと、故郷への思いが強くなったこともあって、地元に貢献できるお仕事をしたいと思い、事務所にも伝えてはいたのですが、なかなか自由にできないことも多かったので。


――具体的にはどんなことをしている?


小松 地元のイベントに参加したり、観光をPRするようなお仕事が多くなりました。JRさんと一緒に岩手をPRするウェブサイトとか、地元一関の魅力を伝えるYouTubeの動画を撮影したり。地元のCMや番組に呼んでもらえる機会も増えました。


――フリーならではの大変さもありますよね?


小松 確かに大変です。自分で仕事を受けてスケジュールを調整し、メールを返信したり請求書を出したり。台本をテレビ局に取りに行くのも全部自分でやっています。そもそも、あまり社会人としての一般常識がなかったので(笑)、いろんな方に支えてもらいながらここまで来ました。

コロナ禍にファンとZoomで交流

――そんな矢先のコロナ禍。自粛期間中、お仕事は?

小松 ほぼゼロになりましたし、収入もガクンと落ちたのでとても不安でした。事務所にいた時は給料制だったので牛タン屋さんでアルバイトをしていたのですが、独立してからは頑張った分は返ってくる。なんとかアルバイトもせずにやり繰りできました。自粛中はオリジナルグッズを作って販売したり、オンラインイベントに切り替えたり、やれることを地道にやっていました。


――どんなグッズですか?


小松 たとえば毎年カレンダーを出させてもらっていて、自分で業者さんに頼んだり、カメラマンさんもインスタグラムを見ていいなと思った方に直接お願いしたり。あとはファンの方に向けたTシャツだったり生写真セット、トートバッグなどですね。


――それも全部自分で?


小松 はい、そうです。デザインから発送まで、全部自分でやっています。あとは、ファンの方と会員限定のZoomによるWeb会議も開きました。コロナ禍でのイベントはどうしたらいい? とか、アドバイスや貴重なご意見をいただいています。ファンのみなさんは具体的な意見もたくさん言ってくださるので助かってます(笑)。そこで出た意見なのですが、地元岩手を巡るバスツアーとか、キャンプやバーベキューなどの交流会もそろそろ実現させたいですね。


――昨年の東京五輪では、女子新体操のウズベキスタン代表がセーラームーンを意識した衣装で注目を浴びました。同じく昨年、25年ぶりの劇場版アニメも公開。何かと話題ですが、実写版『美少女戦士セーラームーン』(TBS系)の放送は19年も前になるんですね?


小松 私が演じたのはセーラーヴィーナスこと愛野美奈子。オーディションに受かっていただいた役なのですが、実は当時、『セーラームーン』をあまり詳しくなくて。なぜかというと、バスケや卓球、陸上などをやっていた体育会系だったのと、兄2人に囲まれて育ったので、女の子向けのアニメや漫画に接する機会があまりなかったんです。

4人とは「戦士会」で今でも交流

――オーディションではどんなアピールを?

小松 他の方はダンスや歌を披露していたのですが、私が当時できることと言ったら卓球だったので、マイラケットを持参して素振りを披露しました(笑)。ちなみにその時、隣にいたのが景ちゃん(北川景子)で、「私はマーズをやりたい」とアピールしてましたね。輝いてたし、絶対にこの子が受かると思いました。


――共演者は、その北川さんに沢井美優さん(セーラームーン)、泉里香さん(セーラーマーキュリー)、安座間美優さん(セーラージュピター)と、すごい顔ぶれ。


小松 原作のイメージにピッタリで、よくぞここまで可愛い子たちが集まったなぁと感心しちゃいました(笑)。ただ、放送期間は1年間でしたが、その間ずっと岩手から撮影のたびに上京していたので大変でした。行きの新幹線でセリフを覚え、帰りの新幹線で学校の勉強をするという生活パターン。出席日数が足りない教科は、休日に1人で学校に行って補習を受けていました。


――4人とは今でも交流があるんですよね。


小松 はい。「戦士会」と呼んでいるのですが、5人それぞれの誕生日に集まってお祝いするのと、忘年会や新年会で年に何回も集まっています。最近はコロナでなかなか会えていなかったのですが、昨年の忘年会と今年の新年会は立て続けに会うことができました。家族みたいな感覚なので、何を話していたのかさえ覚えてないくらい、とりとめのない会話で盛り上がっています。


――5人の中で既婚者は北川さんだけですね。小松さんにも浮いた話は?


小松 ないんですよねぇ(笑)。トキメキというのがしばらくなくって、最近はありがたいことに本当に忙しくさせて頂いているので今はお仕事が楽しいです!


――セーラームーンの出演中に「日テレジェニック2004」に選ばれた。そこで生まれて初めてビキニを着たそうですね。


小松 ものすごく恥ずかしかったです。それまではスクール水着しか着たことがなかったし、DVDを撮るようになると動かないといけないじゃないですか。素の自分を見られているようで、写真集の撮影に比べて苦手でしたね。


――もしも今、DVDのオファーが来たら?


小松 そんな需要、あるのかしら?(笑)。…そうですね、もし機会があれば昔から腹筋が自慢だったので、シェイプして臨みたい、ということにしといてください(笑)。


――最後に、生身の小松さんに会えるチャンスがあるとか?


小松 実は1年前、アパレルブランドを立ち上げたんです。『502EASY』という、男女問わずに着られるカジュアルなTシャツやスウェットなどのファッションアイテムが中心のブランドなんですが、普段はネット販売中心なのを、期間限定のショップで販売します。私も店頭に立って接客しますので、よかったら覗きに来てください。《6月7日(火)~12日(日)/東京・池袋PARCOにて》
こまつあやか 1986年7月23日生まれ。T159、B80・W58・H85。YouTubeチャンネル『こまちゅ~ぶ』では岩手県をアピールする内容が人気。 ツィッター@ayaka_502 インスタグラム@official_ayaka_502