「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web
「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web

今どき居酒屋チェーン“少量出店”展開~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

『磯丸水産』や『鳥良商店』などを運営するSFPホールディングスが、同一店舗の大量出店ではなく、屋号の異なる店舗を数店ずつ展開する「多業態・少量出店」を図り、自社ブランドを増やしている。


「首都圏1都3県を中心に店舗展開を進めていますが、外観や内装には〝昭和っぽさ〟が打ち出され、例えば東京の上野や神田などにある『五の五』という店舗には、銭湯でよく見かける富士山の絵が描かれています。客単価も『磯丸水産』より安く設定している関係で、メニューは海鮮系中心ではなく、焼き鳥や塩もつ煮というような大衆居酒屋風です」(飲食ライター)


【関連】知る人ぞ知る焼肉食べ放題の店『プレミアムカルビ』~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏 ほか

「そこで、チェーン店っぽさを消すことで、客がふらりといつでも寄れる居酒屋として、1つの屋号を少量出店していこうとしているのです」(同・ライター)


ファミリーレストランもチェーンの規模による優位性が消滅した今日、「多業態・少量出店」が居酒屋チェーンのサバイバル術なのかもしれない。