
酒鬼薔薇事件から25年…ついに40歳を迎える“キレる17歳”世代たち
1997年6月、神戸連続児童殺傷事件の被疑者として逮捕され、日本中を震撼させた〝酒鬼薔薇聖斗〟こと少年A。あれから四半世紀、当時中学3年生だった彼も、今年40歳を迎える。
「同事件は、演説中の日本社会党・浅沼稲次郎委員長が右翼の17歳少年に刺殺された事件と並び、日本少年犯罪史に残る猟奇殺人。児童2人が殺害された他、校門に被害者の生首を置き、口部分には捜査当局への挑戦状を挟むなど、その残忍さに日本中が衝撃を受けました」(犯罪ジャーナリスト)
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事件から18年後の2015年6月、元少年Aは長らくの沈黙を破り、自らの生い立ちや事件経緯、逮捕後の生活や葛藤をまとめた手記『絶歌』を出版する。だが、表立った動きはこの1回だけで、以降の消息は公にはなっていない。
「去る5月22日深夜、『NNNドキュメント’22』(日本テレビ系)で、酒鬼薔薇事件の遺族に密着したドキュメントが放送されました。放送によると、毎年命日に届いていた元少年Aからの手紙は、2018年以降届いていないそう。消息も分かっておらず、現在の行方は謎に包まれています」(週刊誌記者)
酒鬼薔薇事件から3年後の2000年、少年Aと同学年の高校生が再び世間に衝撃を与える。少年は当時、開設間もない2ちゃんねるで「ネオむぎ茶」というハンドルネームを用いていた。
少年A、ネオむぎ茶、そして加藤智大死刑囚…
「20世紀最後のゴールデンウイークだった5月3日、少年は牛刀を武器に福岡で高速バスをジャック。乗客1人を殺害、2人を負傷させ、最後は広島で特殊部隊に制圧されました。そしてこの事件、発生直前に2ちゃんねるで犯行をほのめかすスレッドを立てていたことや、1983年3月生まれで酒鬼薔薇聖斗と同学年にあたることから、世間には大きな衝撃が走ります。その後の消息ですが、2006年に医療少年院を退院し、現在は更生・社会復帰しているようです」(前出の犯罪ジャーナリスト)この事件以降、日本では17歳前後の少年による凶悪事件が見受けられるようになり、〝キレる17歳〟なる言葉がマスコミを賑わせていく。時は経ち2008年、〝キレる17歳〟世代が大学を卒業、社会に出て数年が経ったころ、再びこの世代による凶悪事件が発生した。
同年6月8日、日曜で賑わう秋葉原の歩行者天国は、悲鳴とサイレンに包まれた。事件の主は加藤智大。彼はトラックで歩行者天国に突っ込むと、ダガーナイフと呼ばれる両刃のナイフで次々と人を刺し、7人が死亡、10人が重軽傷という大惨事を引き起こした。
「加藤の職業は派遣社員だったため、当時問題となっていた〝派遣切り〟にスポットが当たることに。また、1982年生まれと〝キレる17歳〟世代だったことも影響し、事件は無差別殺人の域を越えた社会的な議論を巻き起こしました。これ以降、インターネット上の犯行予告に対する取り締まりが厳しくなった他、東京都ではインターネットの利用を伴うネットカフェ・漫画喫茶で身分証が必須になるといった影響も。そして2015年、最高裁の上告棄却で死刑が確定し、現在は執行待ちという段階になっています」(同・ジャーナリスト)
消息不明、社会復帰、死刑執行待ちと、それぞれの道を行く同学年たち。〝不惑〟を迎える今、その胸には何を思うのか。
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