暴露系ユーチューバーのガーシーこと東谷義和氏が、5月25日にYouTubeの生配信を行い、7月投開票予定の参院選への出馬を表明した。

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この日、東谷氏はNHK党の立花孝志党首とリモートで対談。配信開始直後から、現在ターゲットとしてロックオンしている大手芸能事務所の幹部や所属タレントのスキャンダルを暴露していた。

東谷氏は、これまでにも立花氏からNHK党の公認候補としての出馬を打診されてきたが、対談が盛り上がったところで気持ちが乗ったのか、「今日、決めました。出馬させてもらいます。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします」と出馬を表明したのである。

立花氏は、東谷氏の決断に大喜び。「（候補者名）ガーシーで立候補できるみたい。総務省に確認しました」と、早くも選挙戦を意識したコメントで後押ししていた。

配信終了後、東谷氏はツイッターも更新。

《動画の中でゆった『出馬表明』　冷やかしでもなんでもなくオレの本気の気持ちやから》【《》内はすべて原文ママ・以下同】

さらに、《絶対オレが日本のエンターテイメントを変える　夢ある子供らが安心して住める世界にするから　みんな賛否両論あるやろうけど　応援してくれ　頼みます》と支援を呼び掛けたのだ。

YouTube登録者数122万人の破壊力

「東谷氏は比例区での出馬になるでしょう。前回の参院選で、NHK党は比例区で98万7000票あまりを獲得して1議席を確保しています。東谷氏のYouTubeの登録者数は122万人ですから、登録者が1人1票入れれば軽く前回の得票数を超える計算ですが、そんなに甘いものではない」（永田町関係者）

前回はNHK党が注目されて票が集まったが、その後の選挙では苦戦している。

「党名をコロコロ変えたり、今回のようにお騒がせの人物を招き入れたりすることに批判的な意見も多い。まじめにNHKの受信料問題に取り組んでほしいと票を投じた有権者の中には失望している層もいる。正直、東谷氏が出馬したところで、当選は難しいのではないか」（同・関係者）

それでも、東谷氏とNHK党にとってはメリットがあるという。

「政見放送ができるので、東谷氏は公共の電波を使って堂々と自身のYouTubeを宣伝できますし、場合によってはタレントのスキャンダルも暴露できる。一方、NHK党は今回の参院選で一定の割合の得票数を超えないと、国政政党として政党助成金をもらえる期間が残り3年になり、崖っぷちに追い込まれる。ガーシーを〝起爆剤〟に、少しでも票の上積みができれば御の字なんでしょう」（政治部記者）

東谷氏が当選すれば、何人かの芸能人は引退を決断するかもしれない。