みほとけ (C)週刊実話Web
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芸人/みほとけインタビュー~萩本欽一からのアドバイス『欽言』とは?

みちょぱや白石麻衣のものまねで話題の、〝仏像大好き芸人〟みほとけ。ネタは仏像ものまねや仏教用語を使ったフリップ芸が中心だが、もともとはアイドル志向だった。


14歳で『AKB48』のオーディションに合格するも家族の猛反対にあって辞退。その後、慶應義塾大学に進学して看護師の資格も取得した才媛だ。大学在学中から夢を諦めきれずにアイドルグループに所属。グループ解散後に本格的に芸人の道を目指したという。「可愛いのにネタがファンキー」だからと、若年層にも人気。そんな彼女の〝実像〟に迫る。


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――バラエティー番組(TBS系『サンデー・ジャポン』やフジテレビ系『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』)などで初めて知った人も多いと思います。白石麻衣やみちょぱのものまねは、何がきっかけで始めたんでしょう?


みほとけ ものまねだけでいえば、芸人として最初にやっていたのは「空也上人」の仏像だったんです。分かりますか? 口から6体の阿弥陀仏が出ている、アレです。他にも仏像のものまねはいくつかレパートリーがあったのですが、そこに『ザ・細かすぎて――』のオーディションの話をいただきました。大好きな番組でしたし、せっかく芸人になってチャンスが巡って来たのならぜひ行きたいと…。以前から「似てるよね」とは言われていたので、2年前は白石麻衣さんで、昨年は(同番組は年1回の特番)みちょぱさんで出させていただきました。


――反響はどうでした?


みほとけ ものすごかったです! 業界関係者の方がプロフィルを調べてくださって、へぇ仏像好きなんだ、こういう経歴なんだ、ということで、ニュース番組にまで呼んでいただけたんです。時事ネタをテーマに討論したり、国際問題についても語っちゃいました。

グループ解散時はまだ24歳…

――ものまねで、似せるための苦労はありますか?

みほとけ 白石さんは地のままではあんまり似てないんですけど、顔をうまく隠すとピンポイントで似ているところがあるんです。そこで勝負。みちょぱさんは声とかツッコミ方ですね。そういう意味では相方の存在が欠かせません。案の定、2人のものまねをピンで登場するライブでやってもあまりウケないんです(笑)。


――慶應大学を出て看護師の資格もある。そもそもなぜ芸人に?


みほとけ 子供の頃はとにかくアイドルになりたかったんです。14歳の時に『AKB48』の9期生オーディションを受けて合格しました。でも、親に内緒で受けたので、後から猛反対。辞退するしかありませんでした。


――9期生といえば、横山由依、島崎遥香と同期になるはずだった。その後、国民的グループになったわけで、悔しかったのでは?


みほとけ 憧れていたアイドルに片足まで突っ込んでいたのに…という思いはあります。周りを説得できなかった自分が不甲斐なかったですね。


――大学を卒業しても看護師にはならなかった。


みほとけ はい。大学在学中にどうしても胸の内にくすぶるアイドルへの思いをぶつけてみたかったんです。その頃はアイドルグループはたくさんあったので、オーディションを受けたところ合格しました。『WenDee』といいます。そのグループが解散した時の私は24歳。このあとどうする? となった時に、「人前に出ることが好き」なのと「アイドル時代からやっていた仏像ものまねも好き」の2つは捨てられないなと。そこで、より広い層に注目してもらうため「面白仏像PR」をしていこうと考えました。それが芸人を選んだきっかけです。


――つまり、最初から仏像PR芸人なんですね。


みほとけ そうです。もともとは母が鎌倉の観光協会に勤めていた関係で、一緒に寺院巡りをよくしていたんです。楽しかった記憶があり、大学に入ってからハマり直しました。今の芸名も、『WenDee』時代の名前が「みほ」だったので、それに「ほとけ」をミックスして付けました。 インドで高僧を射止めちゃう!?

みほとけが所属するのは萩本欽一を擁する浅井企画。所属する芸人の数も多いが、中でもみほとけは独自の立ち位置にあるようだ。


――もしも『AKB48』にいたら恋愛禁止でした。仏教的に言うなら、煩悩方面はどうなんですか?


みほとけ 遠回しに聞いてきましたね(笑)。私、そういうのに関心がないんです。真面目というか、あまりにも色気がないので、萩本欽一さんに言われました。「まずは女性らしさを身につけるために日本舞踊を習いなさい」。そして「もしも恋愛系の質問をされたら、『聞いてどうするんだい?』と答えなさい」というアドバイスをいただいてるんです。深掘りしてもな~んにも出てこないことを、欽ちゃんにも見透かされてしまいました。


――それで、見かねた先輩芸人が浅井企画の公式YouTubeチャンネルで『エロの向上メモ』というのをやってくれた…というわけですね? 経験豊富そうな芸人『地獄パワフル』の宇宙の子さんが「セフレ3人回しが一番モテる」とか「好きの安売りをするな」など、みほとけさんもちゃんと意味を分かって対応しているように見えます。


みほとけ そこはまあ、ピュアということではないですので(笑)。ずっと女子校育ちだったので、男性との駆け引きが分からないというか…。一度、合コン番組に出たのですが、初めての経験で思い切り空回りしてました。相手の話を聞くのと楽しませるのと自分を可愛く見せるのを全部しなくちゃならないのが、どうにも苦手で…。それでも、私のYouTube『みほとけちゃんねる』では、「色気ある仕草10連発」とか「世界一エロい仏像」といったテーマを取り上げたりして、努力はしています。


――結婚願望とかもない?


みほとけ それが、不思議なことにあるんです。家族を持つことへの憧れは強いです。ロケなどで色んなお寺に行くのですが、檀家の方に「うちの若い住職の嫁に」と方々で言われます。でも、どの宗派もいいところがあるので、選べませんよね。いっそのこと、インドに渡ってあちらの高僧を射止めちゃおうかしら、なんてことを考えたりしています(笑)。


――最後に、本日のお召し物ですが、作務衣が普段着なんですか?


みほとけ これ、私のオリジナルで、販売もしているんです。お寺巡りには作務衣が一番合うと思うし、頑丈で着心地もいいですよ。


――勝負作務衣もある?


みほとけ 今日のコレですね。紺地に紫の差し色。アイドル時代も紫色担当だったんですよ。
みほとけ 1994年10月27日生まれ。T166、B88・W63・H80。神奈川県鎌倉市出身。慶應義塾大学看護医療学部卒業。2016年のミス鎌倉。 ツイッター@mihotoke_chan