東京ドーム (C)週刊実話Web
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原巨人が“落合博満GM”担ぎ出し!“総額27億円”スター選手の大量リストラ断行へ

今季から新たに3年契約を結び、10年ぶりの日本一を目指す巨人・原辰徳監督。ゴールデンウイークは本拠地東京ドームで6連敗を喫するなど調子を崩したものの、明けてからは徐々に盛り返し、再び貯金を増やしつつある。


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「昨季も終盤に10連敗を喫して3位に終わったため、ファンは気を揉んでいますが、今回は連敗の理由がはっきりしています。原監督はV奪回と合わせて後継監督の下で核となる選手づくりに情熱を注いでいる。そのため、一軍は努めてFA助っ人勢やメジャーリーグ経験者などの〝大駒〟を抜いて戦っているのです」(スポーツ紙記者)


次の主戦に期待する投手は、桑田真澄投手チーフコーチの進言もあって、昨年のチームの勝ち頭の髙橋優貴、ドラフト1位の大勢、そして戸郷翔征、赤星優志、堀田賢慎、山崎伊織、平内龍太、菊地大稀など。打者は阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチが推す松原聖弥、岸田行倫、秋広優人、北村拓己、若林晃弘、山瀬慎之助、中山礼都、香月一也と、聞き慣れない名前も多い。


「おかげで割をくったのが、二軍での調整を余儀なくされた高額年俸のベテラン選手たちです。巨人は5月はじめの時点で、一軍総年俸(約18億円)と二軍総年俸(約27億円)が逆転しました。巨人の二軍は日本ハム、広島、中日の球団総年俸(ともに約25億円)を上回り、不毛な宝の山と化しています」(巨人担当記者)


その巨人の二軍にいたのは、再来日を果たしたM・アンドリース(年俸2億7000万円。金額は推定、以下同)、リハビリ中の梶谷隆幸(2億円)、最速161キロ右腕のT・ビエイラ(1億4300万円)、成績不振が続く中田翔(1億5000万円)、Z・ウィーラー(1億1500万円)、井納翔一(1億円)、山口俊(6000万円)…。右膝のじん帯損傷で戦列を離脱した坂本勇人(6億円)と、右ヒジに違和感を覚えて一時登録を抹消した菅野智之(8億円)を除けば、ほとんどが一軍に居場所を失った大物たちなのだ。

“余剰戦力”削ぎ落とし戦術に転換!?

「思惑通り、若手の活躍で4月の巨人は首位を堅持したが、5月を境に疲労が溜まり、一時は4位まで後退。原監督は菅野や中田らを呼び戻して戦力を整えたが、期待の若手を中継ぎや守備固め、代走にせざるを得ない状況。そこで抜本的解決のため、〝名代のコストキラー〟を招いて余剰戦力をそっくり削ぎ落とし、補給路を断つ戦術に転換したようです」(同・担当記者)

つまり、中日のGM(ゼネラルマネジャー)時代に「高年俸ベテラン選手の肩たたき」で剛腕を振るった落合博満氏の担ぎ出しである。


落合氏は、中日監督としてのキャリア(8シーズンで優勝4回、日本一1回)も格別だが、GMに転じてからの手腕も際立つ。球団の要望に応じて「汚れ役」を務め、山本昌、谷繁元信、和田一浩、小笠原道大の名球会入りした4選手や、さらには川上憲伸や朝倉健太ら功労者も引退や退団させて若返りを成功させた。


優勝に貢献したベテラン選手に戦力外を通告し、引退させたり、自由契約で他球団に譲り渡す――。こんな荒療治は偉大なカリスマ、落合氏以外には務まらない。「余人をもって代え難い」と読売首脳も評価する。


「中日のGM時代、就任直後に20人を超える選手の年俸を大幅に削減し、約8億円のコストカットをやってのけた。だが、巨人ならもっと削れる。年俸2億円と、原監督とほぼ同額で招いても勘定は合う。原監督が兼任するGM職を手放すかどうかは微妙だが、背広での巨人入りなら寝首をかかれる心配はない」(同)


この情報をいち早く察知したのが、日本ハムのBIGBOSS、新庄剛志監督だ。早速、メディアに「ドラフトというよりトレード。7対7くらい。大型すぎるでしょ。どんどんやっていきたい。お互いのためにも」とぶち上げ、巨人の関心を誘った。戦略も、しっかり整えている。

“日本ハム・トライアングル”完成!

「現在、巨人の小笠原二軍打撃コーチは、日ハム時代に新庄監督と一緒にプレーした間柄。新庄氏が監督に就任することで、ヘッドコーチを追いやられて退団という声もありますが、実際は違います。次期監督が有力視される稲葉篤紀GMの〝保険〟として、栗山英樹前監督が原監督に相談して巨人に緊急避難させたのです」(札幌のテレビ局記者)

その小笠原二軍打撃コーチは、落合氏とよく似た球界変遷をたどっている。日ハム出身で、巨人にFAで移籍。さらに落合GMから誘われて中日にFA移籍。両氏は〝師弟関係〟にある。


落合氏が巨人GMに就けば、「新庄-落合-小笠原」の〝日本ハム・トライアングル〟が完成する。巨人はかつての中日がやったように余剰戦力を一掃でき、来季から本拠地をエスコンフィールド北海道(北海道・北広島市)に移す日ハムは戦力を強化できて集客アップも図れる。


日ハムは首位打者の松本剛と主砲の近藤健介、そして先発3本柱の上沢直之、伊藤大海、加藤貴之。さらに吉田輝星、北山亘基、今川優馬、清宮幸太郎、万波中正といった〝新庄チルドレン〟が軸。これに巨人で出番に恵まれない選手を譲り受け、「巨人のBチーム」を作る考えだという。


「戦力的に巨人と交換トレードは難しいが、無償譲渡や出番に恵まれない若手有望選手を預かり、育てて帰す戦略を温めています。レンタル移籍は野球協約に抵触しますが、結果としての出戻りトレードは過去にも例がある。リーグが違う一軍の試合で育てるのですから、巨人にもメリットは大きいのです」(同・記者)


新庄監督は、今季、全選手を一軍で使うと宣言。野手を合わせた67人の支配下枠のうち、故障者や高卒新人を除いて一度も一軍起用していないのは、投手4人と野手2人だけ。今月中には全選手を試し終える。


出番に恵まれない巨人選手には、移籍を拒むどころか、日ハム行きを歓迎する向きも…。今季のトレード期限は7月31日。オフの本番を待たず、先行トレードの機運が高まっている。