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『男と女の性犯罪実録調書②』(鉄人社/本体価格680円)~本好きのリビドー/昇天の1冊

『男と女の性犯罪実録調書②』(鉄人社/本体価格680円)
『男と女の性犯罪実録調書②』(鉄人社/本体価格680円) (C)週刊実話Web

本誌で12年にわたり連載中の「男と女の性犯罪実録調書」をまとめて所収した文庫本第2弾が、鉄人社から発売された(定価680円+税)。

今回は、大学浪人8年を続けた男がスパイダーマンと呼ばれる強姦魔になった実話を皮切りに、収監中の風俗嬢に誘惑され獄中セックスに至った警部補、子供の交通事故の示談交渉で加害女性を暴行した父など全38本。

また、本来タブーであるべき児童ポルノ事件もあえて掲載している。ゲームサイトを通じて知り合った少女を言葉巧みに誘い出し、性行為を撮影して映像を闇販売するというもの。

ロリコン犯罪は再犯率が高いため、警鐘を鳴らすためにもぜひ書きたかったと、著者のノンフィクションライター諸岡宏樹さんは同書で語った上で、常習性が高いゆえに犯罪者登録法を制定し、あえて個人情報を開示すべきという。

性犯罪の手口は常に“過去の事件”の焼き直し

手口に関しても、常に過去の事件の焼き直しである点を強調している。例えば、集合住宅で赤やピンクのカーテンが下がった部屋は狙われやすい。女性が住んでいると分かるからだ。逆にいえば、別の色のカーテンに付け替えるだけで防止になるというわけだ。

内閣府の調査によると、女性の13人に1人は無理やり性交などをされた経験があるそうだ。だが、うち6割は誰にも相談できず、仮に訴えても起訴は50件に1件らしい。

つまり、本書の事件はまさに氷山の一角。性犯罪の根がとてつもなく深いことを、本書を読めば理解できるだろう。

(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表)

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