移転開設50周年を迎えて盛り上がる佐賀競馬では、5月22日に『第6回佐賀ヴィーナスカップ』(1400メートル)が開催される。
グランダムジャパン古馬シーズンの緒戦であり、佐賀の夏の交流重賞『サマーチャンピオン』(JpnⅢ)へつながる古馬短距離重賞戦線の緒戦でもある。毎年豪華メンバーが集う傾向にあるが、今年は例年以上に実績馬が顔をそろえた。
昨年2着アンバラージュ(牝6・佐賀)、3着シーアフェアリー(牝7・愛知)や、復調著しい女王ミスカゴシマ(牝5・佐賀)、数々の重賞タイトルを持つダノンレジーナ(牝6・浦和)など上位拮抗ムードで、し烈な戦いとなりそうだ。
さて25日は、伝統の一戦『第67回大井記念』(SⅠ)が大井競馬場で行われる。創設当時は長距離ハンデ重賞だったが、2014年には距離を2000メートルに変更。18年からはSⅠへ昇格し、帝王賞へと続く南関東古馬チャンピオンロードが確立された。過去10年をさかのぼると、1番人気の成績は【6・0・3・1】。実績馬がハンデに泣かされ、高配当を提供することも多かったが、定量戦となった18年を境に、実力馬がきっちりと勝ち切るシーンが目立ってきた。
前走ブリリアントC組が圧倒的に強い大井記念
18年はリッカルドが重賞4連勝、19年はモジアナフレイバーが久々の優勝を決め、20年はストライクイーグルが、ブリリアントCに引き続いての優勝。昨年は、のちにJBCクラシックで歴史的優勝を収めたミューチャリーが、6馬身差の圧勝劇を見せている。
18年より大井記念のトライアルレースでもあるブリリアントCが重賞に格上げされたが、準重賞時代から結びつきは強く、大井記念優勝馬10頭のうち7頭の前走がブリリアントCとなっている。20年は前走ブリリアントCだった馬が5頭出走し、1~5着を独占。同じ大井競馬場で行われるブリリアントCは、絶対的なステップレースと言える。
ちなみに、長距離レースは騎手の手腕が勝敗に大きく関わってくるが、ここ2年は御神本訓史が20年、21年と連覇中。最強のステップレースである今年のブリリアントCも9番人気のロードゴラッソで優勝しており、この勢いで3連覇も十分あり得る。
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