(画像)Roman Samborskyi / shutterstock
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“パパ活”の影響か…『梅毒』感染者倍増!コロナ禍の裏で20代女性に流行中

コロナ禍で生活が困窮した若い女性たちの〝パパ活〟の影響か。江戸時代、遊女の間で流行したことから『花柳病』と呼ばれた性感染症の梅毒が、この2年間で急増している。


「梅毒感染者は、男性が20~50代と幅広いのに対し、女性は20代が圧倒的に多い。コロナ禍で職を失った若い女性が、手っ取り早く稼げるパパ活に走った。中には3~4人掛け持ちする強者女性もいる。知らないうちに梅毒がまん延しているのでは」(風俗ライター)


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国立感染症研究所によると、4月10日時点で梅毒の患者数は全国で2592人。前年同期は1595人だったことで、今年の患者数は過去最多を記録した昨年よりも1.6倍のペースで増え続けているのだ。


「千葉県では梅毒に代わって一時期、クラミジアが若い女の子の間で流行していたんですが、10年くらい前から梅毒患者が年々増加。確かに、コロナ禍になってから若い女性が増えていますね。梅毒は具体的には性器と性器、性器と肛門、性器と口の接触で感染する。いわゆる〝オーラル奉仕〟が関係しているように思えます」(千葉県内の大学病院泌尿器科医)

症状は軽快しても病原体は消えない

初期症状は、感染が起きた部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりができたり、股の付け根の部分のリンパ節が腫れることもある。痛みがないことから治療しなくても症状は自然に軽快するが、病原体が消えたわけではない。

「治療しないまま約3カ月以上経過すると、手のひらや足裏、体全体にうっすらと赤い発疹が出る。小さなバラの花に似ていることから『バラ疹』とも呼ばれ、アレルギー、風疹、麻しん等に間違えられる。数年後には複数の臓器の障害になって、死に至ることもある怖い病気です」(都内の感染症科医師)


「妊婦が感染すると、母子感染を起こすだけでなく流産や死産が起こるケースもある。パートナーとともに梅毒検査を受けることが必要です」(都内の産婦人科医)


予防効果として前出の泌尿器科医は「完全ではありませんが、性交渉する際は避妊具装着を」と〝ナマ自粛〟をすすめる。