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JRA重賞『ヴィクトリアマイル』(GⅠ)本誌競馬班“厳選”軸1頭+相手5頭!

(C)JRA
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2020年はアーモンドアイ、21年はグランアレグリアと、歴史に名を残す女傑が圧倒的な人気に応えて勝利。それだけに、ここ2年は配当も落ち着いているが、15年の2000万馬券を筆頭に、波乱が頻発しているのがこのレースだ。覚悟して臨むべし。

★軸馬=ソングライン
通算成績は【4・2・1・2】で、二度の着外(桜花賞15着、阪神C15着)は、いずれも右回りだったソングライン。左回りでは、前走のサウジアラビアでの勝利も含めて凡走なし。東京のマイルでも【2・1・0・0】で、2着はNHKマイルCでのハナ差惜敗。このときの勝ち馬シュネルマイスターが安田記念3着、マイルCS2着と、上の世代相手のマイルGⅠで好走していることを考えても、得意コースで牝馬相手なら大崩れは考えにくい。戦国時代に突入したマイル路線統一に向けて、まずはここで初タイトル獲得を目指す。

★相手=ソダシ
ダート2戦目となった前走のフェブラリーSは、距離短縮もよかったのか、粘り強い走りで3着に踏ん張ったソダシ。芝のマイル戦では、阪神JF、桜花賞のGⅠ2走を含めて3戦3勝。しかも、桜花賞では1分31秒1のレコードで走っている。舞台設定はさらに好転と見ていいだろう。気分よく先行できれば、本来のパフォーマンスが期待できそうだ。白毛伝説に新たな1ページを加える可能性は十分。

★相手=レイパパレ
このところ牡馬相手の2000メートル前後を主戦場としてきたレイパパレが、牝馬限定のマイル戦に照準を合わせてきた。前走の大阪杯は、「2強対決」での3番人気だったが、その2強が苦戦する中、2着に粘り込み、存在感を示した。過去10年、GⅡ時代も含めて大阪杯からの臨戦馬は【2・1・1・1】と好成績でもある。2000メートル級で強豪相手に戦ってきた経験が、タフな東京のマイルで活きてきそう。

マジックキャッスル国枝=戸崎に注目!

★相手=デアリングタクト
無敗の牝馬三冠達成後は勝ち星に見放されているデアリングタクトだが、20年のジャパンCではアーモンドアイ、コントレイルに続く3着、昨春の香港遠征でもラヴズオンリーユー、グローリーヴェイズと差のない3着と、超一流どころと好勝負を演じており、その実力は疑いようのないレベルだ。ただ、ここは繋靱帯炎による休養を挟んで1年ぶりの実戦で、懸念はそこに尽きる。マイルは3戦3勝と、距離も問題ないだけに、どこまで本来の走りを見せてくれるか注目。

★相手=マジックキャッスル
近3走は、ゆったりしたローテーションながら⑮⑨⑤着と徐々に調子を上げているマジックキャッスル。昨年も、阪神牝馬S(2着)からのステップで3着と好走。強豪牝馬を次々と送り出す国枝厩舎が、今年も狙い澄ました臨戦過程で挑む。当然警戒が必要。騎乗予定の戸崎騎手は、ヴィクトリアマイルに8回騎乗し【2・2・0・4】と半数で3着以内に導いており、しかも好走の4頭は5~11番人気。心強いパートナーだ。

★相手=ファインルージュ
キャリア8戦のうち、4着以下に敗れたのは距離が長かったオークス(11着)だけと安定しているファインルージュ。桜花賞は3着、秋華賞は2着で、いずれも勝ち馬からは0秒1差。このメンバーでも能力は見劣りしない。

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