相撲のぼり (C)週刊実話Web
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史上初“現役東大生”力士・須山穂嵩が前相撲で初陣飾る! 夢は『東大関』

大相撲夏場所が5月8日から東京・両国国技館で始まった。


先場所、膝の故障で横綱になって初めて休場した照ノ富士は大丈夫か? あの69連勝の双葉山以来、86年ぶりの新関脇優勝をやってのけた若隆景は、今場所どんな相撲を見せてくれるか? 見どころは多いが、異色の新弟子デビューも見逃せない。


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先場所、コロナ禍で前相撲が延期されたため、今場所デビューする力士は場所前に新弟子検査を受けた7人をはじめ、いつもよりも賑やかになっている。その中でひと際、大きな関心を呼んでいるのが、木瀬部屋の須山穂嵩だ。なぜならこの須山、大相撲史上初の現役東大生なのだ。


どうして学歴など通用しない実力本位の角界に飛び込む気になったのか。


「大学に入ってから相撲を始めたんですけど、もっと強くなりたいという気持ちが強くなったので」


と須山は淡々と明かす。

入門先の決め手は誕生日が師匠と同じだから!?

その心意気はまことに結構だが、目の前にそびえる壁はあまりにも高い。これまで国立大学出身の力士は4人。その中で幕下までいった力士は、現役の庄司(武蔵川部屋、埼玉大中退)だけ。ほかの3人は、その下の三段目で引退しており、十両以上の給料がもらえる関取は1人もいないのだ。

しかも、43ある相撲部屋の中で木瀬部屋を入門先に選んだ理由が振るっている。かつては「親方に憧れて」、また「部屋から熱心に誘われて」入門先を決めたものだが、須山は違う。


「たまたま誕生日(9月23日)が師匠と同じだったので、決めました」


これまで、こんな理由で入門先を決めた新弟子は1人もいない。さらに、将来の目標を尋ねると、次のように躊躇なく答えたのだ。


「東大なので、東大関を目指したい」


果たして、どこまで本気なのか。あるいは大相撲界を舐めているのか…。よく分からないところがあるものの、目下、東大4年生で卒業目指して相撲を取りながら大学に通うという異色力士の今後を気にする関係者、ファンは多い。


須山の登場した前相撲は3日目に行われ、山田海を下して見事初陣を飾った。今後の活躍が楽しみである。