鹿児島・種子島に生まれた10人きょうだいの末っ子で、「大家族貧乏アイドル」としてブレイクしたタレントの上原美優さんが、2011年5月12日に東京・目黒区の自宅マンションで首を吊っている状態で発見された。10日前に24歳の誕生日を迎えたばかりだった。
「上原さんは、自宅のドアノブにベルトとスカーフをかけて首を吊っていた。第一発見者は交際相手だった一般人の男性。午前2時すぎに通報を受けて警察官が駆けつけたときには、すでに意識はなく、同3時37分に搬送先の病院で死亡が確認された。遺書はなかったが、愛用の手帳からは解読不明の殴り書きが見つかっています」(芸能記者)
前日、仕事が休みだった上原さん。思い悩んでいた様子だったという上原さんは、午前0時ごろに「少しだけ1人になりたい」と告げ、男性が2時間ほど外出していたところ、死をほのめかすメールが届いたという。
「所属事務所は、第一発見者となった交際相手と最後に交わした会話の内容が、別れ話やケンカではなかったことを明かし、恋愛問題のもつれによる自殺を否定。しかし、亡くなる直前のブログで恋愛についての切実な悩みを告白していたんです」(同・記者)
アイドル都市伝説の製造工場
上原さんは、09年に出版した著書『10人兄弟貧乏アイドル☆ 私、イケナイ少女だったんでしょうか?』で、2度の自殺未遂を明かしていた。
「最初は中学生のときで、学校も家も嫌になった上原さんが物干し竿を見て、衝動的にロープを手にした瞬間、父親が現れて事なきを得た。2度目は芸能人を目指して上京した20歳のクリスマス。彼氏と別れた直後に睡眠薬と風邪薬を大量に服用し、姉に電話をかけて『ありがと…ね』と言ったところで意識を失った。次に目が覚めたときには、救急車の中だったと明かしていました」(同・記者)
自身も「25歳で結婚し、子だくさんの家庭をつくりたい」と語っていた上原さんだが、自殺前年には心のよりどころだった母を亡くし、精神状態が不安定だったという。
「自殺後は、上原さんの交友関係にも注目が集まった。いわゆる〝六本木闇人脈〟と呼ばれる組織に連なる幹部と、上原さんが男女の関係にあったという情報です。この組織は、『アイドル都市伝説の製造工場』と呼ばれ、何人もの美人女優やアイドルが衆人環視の中で性的暴行を受けたとの噂や薬物疑惑が絶えなかった。上原さんも、なんらかの被害に遭っていたとしても不思議じゃない」(同・記者)
田舎育ちの人間ほど、煌びやかな世界に憧れを抱く。しかし、彼女が引き寄せられた世界は、決して一般人が足を踏み入れてはならない領域だったのかもしれない。
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