(画像)Prachaya Roekdeethaweesab / shutterstock
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新型コロナもウクライナ侵攻も…『ノストラダムスの大予言』再燃がはらむ危険性

未知のウイルスが世界中の人々を苦しめ、米軍が「UFO」の動画を公開。プーチンが〝Z〟の旗を掲げてウクライナに侵攻するなど、少し前までなら「マンガか映画の世界」と思われていたような出来事が現実に起こっている。


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こうした世界的な情勢不安を背景に、オカルトブームが再燃しているというのだ。


「日本ではNHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で〝ノストラダムスの大予言〟を見るシーンが放送されるや、SNSで大反響。大半は『懐かしい』といった声でしたが、実は今、そのノストラダムスを本気で信じる人が増えているんです」(ネットライター)


こうした〝信者〟たちは、ノストラダムスが新型コロナウイルスの出現や、ロシアによるウクライナ侵攻まで予言していたと信じ込んでいるという。


「当然、こうした予言の類いは、ハッキリと『コロナウイルス』などと明記されているわけではありません。抽象的な言葉の羅列や、ポエムのようなものを勝手に当てはめて解釈しているわけで、こじつけようとすれば、いくらでもできる。ところが、一部のピュアな人たちは、そうした解釈を信じて疑わない。コロナワクチンが人体に有害だと主張する陰謀論者たちも、こうした誤った解釈が考えのベースになっていることが多い」(同・ライター)

オウム真理教の悪夢がよみがえる…

つい最近も、接種会場で抗議行動をした反ワクチン団体「神真都(やまと)Q」のメンバーが、警視庁に逮捕された。彼らは、アメリカの陰謀論者の集団「Qアノン」の考え方に傾倒。過激な行動に出ているとの見方がある。

「神真都Qを摘発したのは、公安部です。当局が恐れているのは、こうした集団がカルト化し、オウム真理教の悪夢がよみがえること。実際、オウムのメンバーたちの多くはノストラダムスの終末論を信じ、教団トップを救世主だと信じていました。神真都Qも、いずれ凶暴なテロ集団と化すのではないかと恐れ、摘発に踏み切ったのです」(全国紙記者)


そんな中、オカルト雑誌の雄『月刊ムー』の公式ツイッターがワクチン接種の妨害行為を批判する内容を投稿し、話題になっている。
《なんだか混ぜて語られることも多いので断言しますけど、周囲のワクチン接種を妨げてはいけません。接種会場で妨害行為をするのはもってのほか。代替医療へ誘導してやんわり遠ざけることもよろしくありません》
この投稿は、「月刊ムーが真顔で説教するレベル」といった書き込みがされるほど、大きな反響を呼んだ。

人々が不安になる要素が多ければ多いほど、こうしたオカルトブームは過熱する。あくまでもエンターテイメントとして楽しむ姿勢が重要だ。