ザ・タブー

色仕掛けで飲酒運転に導く元警官の“当たり屋”美人局~男と女の性犯罪実録調書

色仕掛けで飲酒運転に導く元警官の“当たり屋”美人局
色仕掛けで飲酒運転に導く元警官の“当たり屋”美人局 イラスト/佐藤ヒロシ

事件の被害者となる会社員の垣内康(50)は、出会い系アプリで援助交際を求める16歳の少女の書き込みを見つけた。彼女は「あゆみ」と名乗っていた。

興味本位で連絡を取ってみると、〈ホ別苺で本番OK〉とのことだった。

約束の日、「バーで飲んでみたい」というあゆみのおねだりに折れる形で、垣内はショットバーで酒を飲んだ。その後、車を運転してラブホテルに向かった。

ラブホテルまであと数百メートルに迫った道路上でのことだ。突然、目の前に飛び出してきた自転車と衝突した。

「危ないじゃないか!」

「すみません…」

垣内は車から降りて謝った。

「ん? アンタ、ちょっと酒臭いな。飲んでるんじゃないか。ええっ?」

痛いところを突かれ、うろたえて慌てている垣内に対し、さらに驚くべき追い打ちをかけてきた。

「私は非番の警察官だ。酒酔い運転なら、5年以下の懲役、または100万円以下の罰金になる。酒気帯び運転でも、呼気1リットルあたり0.25ミリグラム以上のアルコールを含んでいれば、3年以下の懲役、または50万円以下の罰金だ。いずれにしても免許取り消しになる。ちょっと署まで来てもらおうか」

「ちょっと、待ってください…」

「待てもクソもないだろ」

「ほんのちょっとしか飲んでないんです」

「呼気1リットルあたり0.15~0.25ミリグラムのアルコール量だったとしても、免停90日は避けられんぞ。たった今から車は運転できん。さァ、どうする?」

「バレるのがイヤなら示談金を払うしかないな」

男の言うことはあまりにも正確だった。本当に非番の警察官かもしれない。

「それに何だ、その女の子は。未成年じゃないのか。こんな時間に連れ回して、どうするつもりだ。まさかホテルに連れ込もうとしていたんじゃないだろうな」

「それは違います」

「じゃあ、署まで来てもらおうか。携帯の中身も調べられるぞ」

男は淫行が発覚すれば、新聞にも載ることになる、会社もクビになる、奥さんとも離婚することになるなどと脅し、「それがイヤだったら、示談金を払うしかないだろう。罰金を払うか、示談金を払うかだ」と迫ってきた。

「おいくらほど払えばよろしいでしょうか?」

「そうだなァ、口止め料も含めて100万円でどうだ」

「100万円も!」

「事件が発覚することを思えば、安いもんじゃないか。それとも警察へ行くか?」

「それだけは勘弁してください…」