なにより清純さが求められた「昭和アイドル」たちに、当時の『週刊実話』記者が凸撃取材。赤面しながら答えてくれた初々しいトークをプレイバック!
●昭和56年12月17日号掲載『アイドル歌手6人の♂♀知識』(5)年齢・肩書等は当時のまま
芸能界でも、ユビ折りボインの榊原郁恵。二十二歳だが、日本テレビの『先生は一年生』で、アイドルぶりがまた一段と上がった。
十月二十一日に放送されたシーンでは、生徒が、郁恵センセイのスカートをめくり、その子のホオを、いきなりピシャッと平手打ちをくわした。
郁恵ちゃんは、「わたしが、本物の先生でも、スカートめくりする生徒がいたら、叩いたに違いないわ」と、ボインを、ぐっと張ってみせた。
山口百恵に続いて和田アキ子、そして石川さゆりと、ホリプロはちょっとした結婚ブーム。
「次は、私あたりの番なんですけどお、来年の二十三歳の誕生日(五月八日)に結婚しようと思っているんです。アーッ、それウソ、ウソですよおー。アッハハハ」
彼女は、下ネタの話になると、
「私、そういうお話は苦手なんです。男のコには、子どものころから興味はありました。初恋は中学二年生のときで、バレンタインデーにチョコレート持っていってあげたりしたけど、“初恋の味”なんて、全然残っていないんですよ。好きな相手なら婚前交渉をしてもいいじゃないか、といいたいけど、そういうことを求める男性って、結局、自分本位だと思うの。私は、そういう男性には、ついていけそうもないわね」
「社長さんだって男の人でしょ」
彼女には、大人の恋は、まだなさそうだ。
「結婚するトシは、ずっと二十三歳が理想だったんです。そのトシごろが、女性としていちばん花盛りの感じがしたし、魅力のあるときだと思っていたから。でも、最近は、二十六歳ぐらいまでは結婚できないって決めちゃった。子どもは、大好き。もし、私が結婚して子どもを産むにしても、一人っ子だけはイヤだなア。二人以上はつくりたい。私は二人兄弟だけど、兄弟に助けられたことは山ほどあるから、ぜったい必要だと思う」
年上がいい、とも。
「相手は、私と四歳以上離れていたほうがいいんです。ベストは、十歳ぐらい上。いま『ルビーの指環』でヒットしている寺尾聰さんがちょうど、ひとまわりちがうんですよね」
だが、寺尾は、すでに相手が決まってしまっている。
現在、彼女は、ホリプロの社長の家に下宿している。
「下着だって全部、自分のお部屋に干しているんです。社長さんだって男の人でしょ。男の人に自分の下着を見られることだって恥ずかしいもの。オフロだって、女の人とも一緒に入ったことないの。だって、すぐバスト見るもん。水着を着るのだって恥ずかしいのよ」
どうしてか、彼女は血液型を気にする。
「私はB型。B型にいちばんいいのは、O型なんです。A型はよくなく、同じB型は、とくによくないんです」
だから“素敵だなァ”と思う男性には、「おいくつですか?」「血液型は?」とか、何気なく聞くんだそうである。
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