秋吉久美子 (C)週刊実話Web
秋吉久美子 (C)週刊実話Web

秋吉久美子「口説きもセリフもないすばやさでアッという間にキス」【週刊実話お宝記事発掘】

現代ではSNSや公式HPなどでの報告が主流だが、昭和の芸能人の「結婚会見」や「披露宴」はド派手だった。スターの皆さまが本誌の取材に答えてくれた珠玉の“プロポーズ名言・珍言集”をプレイバック!


●昭和57年3月11日号掲載『プロポーズ名セリフ珍セリフ』(3)年齢・肩書等は当時のまま【関連】所ジョージ「ここは住みやすいから、ここで暮らします」【週刊実話お宝記事発掘】 ほか

ことし六月中旬、東京・シネマスクエアとうきゅうで、ロードショー公開される映画『さらば愛しき大地』(柳町光男監督)は、ことしの各映画賞を総ナメしそうだという前評判作。この主役、秋吉久美子は、薄幸な女の役だが、オッパイをバッチリと出し、根津甚八と、猛烈な“ぬれ場”を演じる。最近にないシーンだ。


秋吉久美子が、岩久茂氏(歌手・作曲家=人気グループ『青い三角定規』の元メンバー)と結婚したのは、三年前。妊娠四ヵ月の身重だった。


この二人、知り合ってから、あっという間に、初キス、初体験と、電光石火のような勢いだった。


知り合ったのは、結婚よりさらに二年前だ。


「クモ(岩久茂氏)と知り合って、初めてのデートのとき、それこそ、口説きも、セリフもないようなすばやさで、アッという間にキスされちゃったの。


クモは、自然流に生きているんだけど、わたしはつっぱった女でしょ。そのクモの生き方にひかれるものがあったんです。そして、翌日かな、二回目のデートのときクモが、いきなり、“結婚しよう”って、ズバリいったんです」

「わたし、結婚しない。やめたワ」

「その勢いというか、わたし、頭がボーッとなって、つい、“ウン”なんていっちゃったの。で、その次の日、冷静になったら、イヤになってしまって、“わたし、結婚しない。やめたワ”といったら、クモが、“キミはいい加減だ”と、すごく怒ったの。そこで、“二年たったら、結婚する”といったの」

一方の岩久茂氏は、こう振り返る。


「初めて知り合ったとき、きっと、この女性と結婚するに違いない、という霊感みたいなものを感じたんです。初キスの味は、なかなかよかった。アハハ、プロポーズより先でしたね。それから、ずっーと、デートのたびに、“結婚しよう、結婚しよう”の一点張りでプロポーズしました」


デートは、もっぱら深夜の公園。


「お茶を飲んだり、駒沢公園で遊んだりといったデート。夜ふけのガラーンとした駒沢公園で、仲よくアーアーと発声練習したこともあります。だいたい、夜遅いデートで、ボクの家で食事をしたこともありますが、プロポーズは、そのたびに、“結婚しよう、結婚しよう”の押せ押せムード。もちろん、婚前交渉で、初めて結ばれたときは、そりゃ、もう、いうことなし、よかった」


秋吉の感想は…。


「愛しているから、愛されているから、とてもうれしかったワ」


いまや「女優として、ひと皮むけた」と評判だ。


『プロポーズ名セリフ珍セリフ』他の記事を読む