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六代目山口組が“血戦部隊”を投入!宮崎市内の池田組系組事務所で再び襲撃事件が発生

六代目山口組・司忍組長 (C)週刊実話 無断転載禁止

対立が続く六代目山口組(司忍組長)と神戸山口組(井上邦雄組長)との間では、依然として緊迫した雰囲気が漂っている。

神戸側・寺岡修若頭の徳島県の関係先付近にトラックが突っ込む事件が起きたのち、今度は井上組長が関係する兵庫県神戸市内の飲食店が被害に遭う事案も発生。

神戸側を脱退し、独立組織として活動する池田組(池田孝志組長=岡山)にも六代目側は〝プレッシャー〟を掛けており、徳島県でのトラック特攻の数日後には、池田組・前谷祐一郎若頭の愛媛県にある拠点に車両が突入する事件が発生。

8月には山口組の分裂から丸7年となるため、終結を急ぐ六代目側の攻撃が、激しさを増していることがうかがえる。

その矢先、再び池田組に攻撃が加えられた。

「4月22日の夕方、池田組傘下で宮崎市内にある組事務所が襲撃されたんや。実行犯は窓ガラスを割って侵入して、事務所に置かれていたパソコンなんかを壊してから逃走したみたいやで。事務所当番の組員が引き揚げた直後で、事務所内は無人やったからケガ人も出なかった。けど、もしバッティングしとったら、流血沙汰になっとったはずや」(ベテラン記者)

翌23日、六代目側・四代目石井一家(生野靖道総長=大分)に所属する20代の傘下組員2人が、宮崎県警に建造物侵入容疑で逮捕された。この一報に業界内の緊張は高まった。

六代目側と池田組の対立の根深さ

なぜならば池田組との間では、これまでにも射殺を含む対立事件が相次いで発生してきたからだ。

「池田組が神戸山口組傘下だった平成28年5月、当時のナンバー2だった髙木昇若頭が三代目弘道会(竹内照明会長=愛知)系組員に岡山県で射殺された。さらに、その年の8月には、石井一家の元組員と池田組系組長たちが突発的に衝突し、元組員が刺殺される事件が起きたんや。

その後も宮崎市で断続的に石井一家との対立が続く中、一昨年5月には池田組の前谷若頭が大同会(森尾卯太男会長=鳥取)の最高幹部に銃撃され、重傷を負っとる。一昨年7月に池田組が神戸側を脱退して以降も、傘下組長が石井一家側に刺され、六代目側は池田組への対立姿勢を変えることはなかったんや」(同)

この殺人未遂事件では、発生から1年後となる昨年9月、六代目山口組の若頭補佐である石井一家・生野総長も共謀したとして宮崎県警に逮捕され、衝撃が走った(のちに不起訴)。

今年3月に前谷若頭の拠点で車両特攻が発生したばかりで、今回の事務所への襲撃事件には六代目側との対立の根深さが感じられた。

「分裂問題の終結は、神戸山口組に限った話ではないからや。池田組かて、もとは菱の代紋を掲げとったんやからな。池田組が独立組織として立ち続ける限り、今後も攻撃される可能性は否定できんやろ」(同)

平成27年8月に勃発した山口組の分裂は、直後に起きた長野での射殺事件が〝開戦の合図〟となり、岡山に続いて弘道会の本拠地である名古屋でも射殺事件が発生。六代目側・髙山清司若頭の出所直前に当たる令和元年10月に、当時、神戸側だった五代目山健組(中田浩司組長=兵庫神戸)の組員2人が命を落とし、出所直後の11月には古川恵一幹部が射殺された。

神戸山口組直参への攻撃は一昨年11月にも起き、若頭補佐であり古川幹部から三代目古川組を継承していた仲村石松組長(兵庫尼崎)も、尼崎市の路上で銃撃されて重傷を負った。

同時に六代目側による〝切り崩し〟が活発化し、神戸側の勢力に異変が生じた。中核組織だった山健組も脱退し、独立組織を経て昨年9月、六代目側に帰参。六代目体制に異を唱え続ける神戸側の大義名分が、揺らぎかねない事態となった。

しかし、神戸山口組は現在も臨戦態勢を貫いている。それは、トップである井上組長の決意が変わらないからだという。

「中田組長の言葉を借りれば、山健組が六代目側に戻ったんは井上組長にとって『ショックなこと』やったようや。神戸側に再び戻ってくると信じとったんやろな。せやけど、近しい関係者には『死ぬまで戦う』と本音を明かしたそうやから、余計に決意を固めたはずや。この〝生涯現役〟宣言のあとに、直参も増員しとるしな」(関西の組織関係者)

終盤に備える武闘派の動き

井上組長の脇を、同じく〝分裂の首謀者〟である入江禎副組長(二代目宅見組組長=大阪中央)と寺岡若頭が固める中、3月下旬には竹本均・百八竜会会長(福井)が新たな直系組長として参画。竹本会長は山健組が神戸側だった当時、中田組長から舎弟の盃を受けたが、山健組脱退の際には賛同せず、残留派の中にも名前がなかった人物だ。

「その竹本会長が突如、神戸側に復帰したもんやから業界内では話題になっとった。どうも、井上組長自身が直参に推薦したようで、竹本会長の今後の動きが注目されとる」(同)

ただ、分裂終結を急ぐ六代目山口組は、徐々に攻撃対象を絞り始めている。

「寺岡若頭の関係先などで発砲やトラック特攻といった事件が続き、直近では神戸市内にある井上組長と無縁ではない飲食店もやられた。器物損壊容疑で秋良連合会(秋良東力会長=大阪浪速)系組員たちが逮捕されたから、単なるトラブルではないと思う。それに、この店は以前から嫌がらせめいた被害に遭っていたと聞くしね。井上組長に対する〝プレッシャー〟だったならば、真意は自ずと伝わってくる」(他団体幹部)

山口組の分裂終結は、井上組長の進退次第といわれる。そのため、六代目側が決戦に向けた準備を進めている危険性もあるのだ。

「政治戦略も展開されているようだが、六代目側の中核組織・弘道会からは複数のヒットマンが出ており、他の直系組織からも最高幹部たちが抗争の最前線に立ってきた。攻撃の手を緩める気配がなく、最終的には〝血戦〟に向けた戦闘部隊が投入されるのではないか。

最近、武闘派で知られる弘道会・野内正博若頭の野内組に目立った動きがないが、関係者の間では抗争の終盤に備えて虎視眈々と機を狙っているともされる。射殺事件で抗争が幕を開けたのだから、六代目側は武力行使による終幕を狙っているとも考えられる」(業界ジャーナリスト)

幾度も戦局を左右する事態はあったが、双方とも一歩も譲らぬまま分裂から7年を迎えようとしている。

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