(画像)DC Studio/shutterstock
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元『報ステ』富川悠太氏の“トヨタ専属ジャーナリスト”宣言が思わぬ物議…

テレビ朝日の看板番組『報道ステーション』のキャスターを降板。そのまま同局を退社してトヨタ自動車所属のジャーナリストになった富川悠太氏に、一部から批判の声が上がっている。


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富川氏はトヨタに入社したのか、それに準ずる契約社員なのかはハッキリしない。


「トヨタ所属という表現ですから、給料なり、それに見合うギャラをもらうのでしょう。でも、それだけで社員かどうかは分かりません」(自動車ライター)


ネット上には、「ジャーナリストはただの肩書で、要するに広報」「チョウチン記事を書くだけではないか」などと、批判的な声が散見されるという。元東京都知事で作家の猪瀬直樹氏も4月24日、自身のツイッターで《ジャーナリストでなく広報マンだろ》とツッコミを入れていた。


「実は、これらネット批判のほとんどが的ハズレ。ジャーナリストと書くと、厳しい観点のもと批判的に書くことだと勘違いしています。ジャーナリストとは、紙なり映像なりで自分の意見を伝える。媒体を使って、メッセージを発すれば、みんなジャーナリストです。ジャーナリストいう言葉の意味を知らないだけ」(A大メディア論教員)


富川氏は、正確な立場は不明にしろ〝トヨタ所属〟を明らかにしている。何らかの収入を得られるのだろうから、トヨタのためになる記事を書いたからといって文句を言われるスジではないだろう。

テレ朝時代は“パワハラ疑惑”を書かれたことも…

「問題は、富川氏が紙でもサイトでもトヨタ寄りの記事を書いたときに、彼だからこそ、チョウチンだの偏向だのと叩かれること。すでに、その危惧通りのことが起きています。しかし、報道するというのは、どんなに片寄りホメまくっても問題はないのです。何か日本では、そのあたりの意味が勘違いされている。富川氏がトヨタ寄りだって別に問題ないし、それがジャーナリストですから」(同・教員)

もっとも、今現在、富川氏が何をやるかということは具体的に伝わっていない。


「チョウチン記事、ヨイショの丸出しでも読者のためになる、楽しく読めることが大事です。そうした中で彼らしい個性のある話が展開できれば成功でしょう」(同)


富川氏はテレ朝時代、女子アナへのパワハラ疑惑を週刊誌A誌に書かれたこともあった。


「テレ朝を辞めたのですから、書かれっぱなしではなく、そのあたりをどこかで回想すれば話題になるでしょう。トヨタじゃ難しいでしょうから、A誌のライバル、B誌あたりで語ってほしいものですね」(同)


何はともあれ富川氏の活動が見ものだ。