※画像はイメージです(画像)GAS-photo/shutterstock
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北朝鮮VS自衛隊“極東有事Xデー”前哨戦!? ウクライナで開戦の火種…

4月28日までの予定で、北朝鮮が最も忌み嫌う米韓合同軍事演習が行われている。


北朝鮮は同演習をぼんやり眺めているわけにはいかず、17日付の『労働新聞』は金正恩総書記の立ち会いのもと、新型戦術誘導兵器の試験発射に成功したと伝えた。


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そんな中、ウクライナのニュース放送『TSN』は、各地で苦戦を強いられているロシアが、北朝鮮に軍事支援を要請したと報じた。


「ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は、3月11日から2週間以上も公式の場に姿を見せませんでしたが、その間に中国と北朝鮮を訪問していたというのが放送の内容です。ロシア側が消耗した弾薬やミサイルなどの支援を要請したところ、中国には断られたが、北朝鮮は要請に応じたとされています」(北朝鮮ウオッチャー)


これらはイスラエルに亡命したロシア最大の石油企業『ユコス』の元CEO、レオニード・ネブズリン氏の情報で、確証は取れていないものの、北朝鮮の動きが気になるところだ。


3月下旬、正恩氏は「第三次世界大戦の勃発に備えて、準備を整えなければならない」として、陸海空軍部隊や地方自治体の防衛部門に対し、保管中の食糧や医薬品、タイヤなどの緊急物資を早急に点検するよう求めている。


折しもロシアは、ウクライナ侵攻を指揮する総司令官として、ロシア軍南部軍管区のトップ、アレクサンドル・ドボルニコフ上級大将を任命した。同氏は2015年、ロシアがシリア内戦に介入した際、シリア派兵ロシア軍の初代司令官としてアサド政権を支えたが、多数の民間人を標的としたことから〝シリアの虐殺者〟と呼ばれた。その当時、北朝鮮はシリア政府軍側でロシアと共に戦っている。


「現在、北朝鮮のナンバー2で、野戦軍人出身の朴正天党書記兼党軍事委員会副委員長は、シリア内戦中に砲兵部隊の指揮官として軍歴を重ねており、ドボルニコフ氏と接点があってもおかしくありません」(国際ジャーナリスト)


すでにロシア側には、チェチェンの義勇兵とシリアの傭兵が参戦している。最大1万5000人のロシア兵が戦死したとされるだけに、ロシアが援軍を欲しているのは間違いない。

ロシア方式を採り入れている朝鮮人民軍

「朝鮮人民軍は旧ソ連時代から、ロシア方式の装備や組織体系を採り入れています。しかし、ロシア製戦車の〝ベストセラー〟として知られる『T-72』や、それをベースにした最新鋭戦車『T-90』が、ウクライナ軍の携行ミサイルなどによってみじめなスクラップと化している。ロシア軍の作戦内容に問題があるとしても、もう『ロシア製戦車は高性能』と信じる軍事専門家はいなくなった。正恩氏は真っ青になっているでしょうね」(同・ジャーナリスト)

ただし、北朝鮮のミサイルは費用対効果が高く、中東諸国では根強い人気があるという。


「北朝鮮のミサイルや特殊部隊がウクライナに投入されれば、ロシアにとって大きな戦力になります。ベトナム戦争当時、ベトナム兵1人で米兵3人に勝つ、韓国兵1人でベトナム兵3人に勝つと言われ、韓国軍の猛虎隊、青龍隊にベトナム兵は恐れおののきました。10万人規模を誇る北朝鮮の特殊部隊の強靭さは、当時の韓国精鋭部隊と同等でしょう」(軍事ライター)


一方、日本はウクライナの避難民を支援するため、人道援助物資の輸送に自衛隊機を活用する方向で調整に入った。ポーランドなど周辺国に派遣するとみられるが、自衛隊機の派遣が実現すれば、ウクライナ支援では自衛隊が保有する防弾チョッキなどを運んだのに続き2例目となる。


この派遣は、国連平和維持活動(PKO)協力法における「人道的な国際救援活動」の規定に基づいて実施される。NATO(北大西洋条約機構)軍と一緒に自衛隊機を共同運用するとなれば、NATO加盟国ではない日本が合同作戦の一翼を担うことになり、第二次世界大戦後における画期的な事例となる。


「日本はウクライナと同じく、ロシアに領土(北方四島)を蹂躙されているが、かつては国力の比較で11対1という劣勢を跳ね返し、帝政ロシアに勝利している。強大なロシア軍と戦闘を続けている現況下、その日本が力を貸すとなればウクライナも心強いでしょう。今後、NATOを味方に付けるためにも、ウクライナに力を貸すことは、決して日本のマイナスにはなりません」(外交関係者)


極東だけでなく遠く離れたウクライナでも、「自衛隊」VS「北朝鮮」が対峙するかもしれない。