蝶野正洋 (C)週刊実話Web
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蝶野正洋『黒の履歴書』~あの“暴露男”も実は追い詰められている!?

テレビではあまり取り上げられないけど、芸能人のウラを暴露しているYouTubeチャンネルが話題となっている。


この暴露男は、昔から芸能人とつるんで遊んでいたようで、いきなりその頃の裏話を公開し始めた。心当たりのある芸能人は戦々恐々としているみたいだけど、俺からすれば、この暴露男のほうが追い詰められているように見えるね。


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実際にはバックに誰かがいて、仕方なくやらされてる部分もあるんじゃないかな。


スケールは違うけど、ウクライナのゼレンスキー大統領と同じ状況かもしれない。彼にもいろいろと後ろめたいことがあって、それを隠すかのように強気で物事を進めている。それに、バックには各国からのプレッシャーがあるだろうしね。どちらも、本人的には綱渡りのような心境だと思うよ。


とはいえ、この暴露男のようなコーディネーター気取りの人間は、芸能界だけでなく、ビジネス界にも、スポーツ界にもよくいる。


昔は地方で興行があった時とか、「スポンサーになってくれる社長と引き合わせます」と一席設けてくれる人が各地にいた。こっちはどんな社長か分からないけど顔出して、一緒に写真撮ったりするんだけど、あとでいろいろ面倒になることもあるんだよね。


あと、これも暴露系というか、小林麻耶さんが市川海老蔵さんの言動について動画やブログで告発を始めたことも話題となった。あくまでも片方からの意見なので、本当のところは分からない。ただ、俺が気になったのは、妹の麻央さんががんに侵されていた時、海老蔵さんが傾倒していた気功師の治療を優先したために病院での標準治療を受けるのが遅くなってしまったという趣旨の発言だ。

暴露話はオチある豪快な内容で!

こういう話はよく聞くんだよ。特に富裕層や有名人には〝いい先生がいる〟という情報が回ってくることが多いから、藁をも掴む気持ちでハマってしまうんだろうね。

もちろん、民間療法でも効果が出ることはあると思う。でも、どんな治療でも人によって当たり外れが大きいし、自分の身体に合う、合わないもある。だからこそ、1つの治療にハマるというのは危ない。病院だって納得いかなかったらセカンドオピニオンという選択肢があるんだから、心霊的な治療でも、ダメと思ったらすぐ次にいけばいいんだよ。人に言われて決めるのではなく、あくまで自分でちゃんと調べて、自分で治療プランを決めることが肝心だと思う。


俺のまわりだと、怪しい人に関わるんだけど、それを超えてくるのが橋本真也選手だった。ある日、スポーツ新聞に「橋本、滝修行で必勝を誓う」という記事が出てたから、「ブッチャー、滝なんて浴びて気合い入ってるな」って話しかけたら、橋本選手が「いや実は、ある霊能者に『別れた女の生霊が取り憑いてるから、滝に打たれて祓いなさい』って言われて、やってみたんだよ」と。要するに必勝祈願でもなんでもなくて、女の恨みを祓うために滝行するところをスポーツ新聞に声かけて撮らせただけなんだよ。橋本選手は爽やかに「これで次の女にいける」と言ってたね。


まぁ、俺も結局は暴露話になってしまったけど(笑)、どうせならこのくらい豪快なエピソードを聞かせてもらいたいものだね。
蝶野正洋 1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。