4月22日に放送されたNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』の急展開を巡り、視聴者からはツッコミの声が殺到している。
1964年、まだアメリカ統治下だった沖縄の「やんばる地域」を舞台に、主人公・比嘉暢子(黒島結菜、幼少期=稲垣来泉)が、ふるさとから料理人を目指すストーリー。
第2週「別れの沖縄そば」では、18日の放送で父・賢三(大森南朋)が急逝。大黒柱を失い、女手一つで4人の子どもを育てることになった母・優子(仲間由紀恵)だが、もともと抱えていた借金のため、食いブチをつなぐことで精いっぱい。そんな中、東京に住む賢三の遠い親戚から手紙で「子ども1人なら引き取れる」との連絡が。まだ幼い暢子は家族を守るため、涙ながら東京行きに立候補する。
いよいよ暢子が旅立つ前日。暢子は優子に「お母ちゃん、今日まで育ててくれてありがとう。いっぱいわがまま言ってごめんなさい」と別れのあいさつ。翌朝、家族全員で暢子を見送ることになったが、暢子を乗せたバスが発車すると、きょうだいたちが「ありえん、やっぱりありえん!」と走り出し、「行かんでー!」と叫びながらバスを追いかけだした。
それに気が付いた暢子は、運転手に「停めてください!」と懇願。バスが停車すると、きょうだいたちは強く抱き合って大泣きし、そんな姿を見た優子は「ごめんね。お母ちゃんが間違っていた。みんなの言う通りさ。今まで通りここで、みんなで、幸せになろうね」と苦しくても沖縄に残って家族みんなで暮らすことを決意する。
その後、シーンは7年後に飛び、ヒロインも子役の稲垣から黒島へ切り替わった――。
貧乏をここまで引っ張った意味ない!
「21日、22日の放送で、暢子が葛藤しながらも東京行きを決断する姿がていねいに描かれていただけに、視聴者は完全に〝お別れムード〟に。誰もが涙必至の回かと思いきや、結局、東京へは行かないというまさかの展開に驚きの声が上がるとともに、こうした無理やりな脚本に対し、ツイッター検索のサジェストには『ちむどんどん つまらない』『ちむどんどん イライラ』というネガティブな言葉が並ぶ始末です」(芸能ライター)
実際にネット上でも、今回の展開に対して、
《途中までは良かったのに…ぽっかーん》
《どう生活して成長したのか知りたいんですけど回収あるのか? なんか大丈夫かな?》
《待っていた東京のおばさんの気持ちは…立場は、そして借金問題は…とモヤモヤしていたらTwitterに仲間がたくさんいたので良かった》
《ちむどんどん何この脚本… 7年たってて制服着てるし貧乏をここまで引っ張った意味ない》
《暢子がバス降りたシーンて、作り手からしたら泣かせ所のつもりやったんかな。 日本全国から『行かんのかい!!』て叫びが聞こえそうやったけど》
《視聴者おいてけぼりの不誠実な脚本》
などと、ツッコミを入れる声が続出している。
タイトルの『ちむどんどん』とは、沖縄方言で「胸がわくわくする気持ち」の意味。まだ序盤なのに、かなり強烈なスカシをくらわしてしまったようだ。
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