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“完全試合男”佐々木朗希を緊急生中継!テレ東異例スピード大英断の舞台裏

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テレビ東京 (C)週刊実話Web

4月10日の完全試合達成を受けてテレビ東京は、千葉ロッテ・佐々木朗希投手が登板した対日本ハム戦(17日、ZOZOマリンスタジアム)を地上波とBSで緊急生中継した。

もともと、ロッテの試合は地元局の千葉テレビ(チバテレ)が今季30試合を放送する予定でいたのだが、そこには大きな落とし穴があったのだ。

「ロッテ戦は土日を除く平日ナイターのみの放送なんです。皮肉にも、佐々木投手のローテーションは土日に集中する。怪我や体調を考えれば、井口資仁監督も無理な連投はさせられない。後はチバテレがロッテ戦の中継権を買い増す英断ができればいいが、それは逆立ちしても不可能です。そもそも、あの時間帯は長年、通販とJRAの競馬中継に放送枠を買い取ってもらっている。コロナ禍で売り上げが激減しているチバテレにとって、年間1億円以上のスポンサー料が入ってくる数少ないトップ営業枠なんです。とてもじゃないが、佐々木投手が完全試合を成し遂げたからといって、編成を急きょ変えることはできませんよ」(事情通)

結果、4月10日のロッテ戦は中継がなく、多くの視聴者が佐々木投手の偉業を見逃すことになってしまった。このゲームはCS放送の『日テレNEWS24』、『YouTubeチャンネルパ・リーグTV』、『DAZN』などの有料コンテンツのみで配信された。

即座に対応“あざとい”テレ東

「試合翌日にはチバテレに対し、多くの視聴者から『何で中継しなかった?』といったクレームや批判が多数寄せられた。もし、チバテレが放送していれば、世帯視聴率10%を超えていた可能性が高い」(同)

そんな事情にあざとく目をつけたのがテレ東だった。チバテレが動けないことを知り、ロッテ球団とそそくさと中継話をまとめてしまったのだ。

「テレ東も同じ時間に『日曜ミステリー 信濃のコロンボ事件ファイル12 陰画の構図』を再放送予定だったが、幹部の英断で編成や営業も即座に動き、異例のスピードで中継が決定しました。地上波は午後4時まで生中継し、万が一、試合が延長になってもBSで視聴できるように配慮したんです。気になる放映権料ですが、500万円といわれています。通常のロッテ戦は1試合100万円前後。破格の値段ですが、注目度は非常に高いですからね。17日の日ハム戦では、8回で降板するも、完全投球で連続イニング無安打を17に伸ばしました。テレ東にすれば、してやったりでしょう」(民放テレビ関係者)

次回以降の佐々木登板生中継の予定については、まだ未定だというが、テレ東含め各地上波テレビ局の〝英断継続〟に期待したいところだ。

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