〝英雄は色を好む〟というが、歴史上の偉人たちは確かに長生きで、何歳になっても精力旺盛だった。彼らはいかなる方法で長寿を全うし、生活を楽しんできたのだろうか――。
「代表的なのが、天下統一を成し遂げた豊臣秀吉ですね。屈指の女好きであり、戦国時代にしては長寿といわれる61歳まで生きています」(歴史学者)
そんな秀吉が編み出したのが、「太閤スープ」と呼ばれるもの。肉やニンニク、そして蜂蜜を煮込んだスープを、日頃から飲んでいたという。
元艶系女優で、精力料理研究家の肩書を持つ、竹下ななさんがこう語る。
「ポイントは蜂蜜ですね。蜂蜜には、疲労回復や免疫力アップ、さらに動脈硬化の予防といった効果もあるといわれています。もちろん、摂り過ぎは良くないのですが、適量を普段の食生活に取り入れるのはいいと思いますよ」
また、秀吉は麦飯もよく食べていたそうで、
「60代、70代になったら白米を麦飯に変える方がいいと思います。麦飯には、白米より10倍の食物繊維と4倍のカルシウムが含まれているといわれ、非常に健康にいいんです。特に、カルシウムがしっかり摂れるのは、老化予防に効果大です」(同)
体力やスタミナを高めたいなら、江戸時代に日本地図を作成した伊能忠敬の食生活を参考にしたい。
「伊能は50代になってから、日本地図の作成を始めているのです。それから約16年間、1日40キロメートルを歩き回っているんですね。とんでもない超人ですよ」(前出の歴史学者)
北は北海道から南は鹿児島県の種子島まで、雨の日も雪の日も炎天下の中でも歩いているのだから、恐れ入る。なぜ、ここまで体力やスタミナがあったのか。
ネバネバ系の食べ物は精力アップの代名詞
「資料によると、伊能は豆腐と豆類を中心にした食生活を心掛けていたそうです」(同・学者)
これらに豊富に含まれているのは、そう、タンパク質だ。前出の竹下さんがこう言う。
「タンパク質は、筋肉を維持するためにも必要不可欠な成分ですよね。筋トレマニアがプロテインでタンパク質を摂るのと同じで、力をつけてくれるんです」
〝絶倫〟で知られる偉人では、俳人の小林一茶もその1人。
「52歳のときに28歳の女性と結婚。しかも、日記には毎回、愛の営みの回数まで残しており、それを読むと1日に4~5回は交わっているんです」(前出の歴史学者)
いやはやスゴイの一言だが、そんな一茶が好んでよく食べていたのが「山芋」だ。
「山芋や納豆などのネバネバ系の食べ物は、精力アップの代名詞ですからね。基本的に男性ホルモンの分泌を助ける働きがあるので、自然と高まりやすいんです」(前出の竹下さん)
これら歴史上の偉人たちの話を聞いても分かるが、長寿のために大事なのは、やはり基本は食生活。
「とにかく、しっかりと食べることだと思います。その上で運動をすれば、一層、何歳になっても元気でいられると思います」(同)
熟年の自覚に抗いたい! そんな方はぜひ、これらの食事をお試しあれ!
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