(C)Andrii Vodolazhskyi / Shutterstock
(C)Andrii Vodolazhskyi / Shutterstock

オミクロン新変異株“XE系統”確認…超強感染力で第7波突入待ったなし!

新型コロナは、いよいよ第7波の芽が現れた。


4月6日に厚生労働省で開かれた専門家会合で示された療養状況を都道府県別に見ると、自宅療養者などが40近い都道府県で増加傾向になり、一部の専門家は第7波の「立ち上がりにある」と指摘した。


【関連】新型コロナ“第7波”襲来ストーリー…専門家が警鐘を鳴らす日本発の変異株 ほか

3月31日までの1週間の新規感染者数を見ても、全国で人口10万人当たり251.6人と、前週から36.1人増えたのだ。


公衆衛生が専門の医師で、作家の外岡立人氏の見解はこうだ。


「全国的に第7波へ移行しつつあるのは間違いありません。しかも、新規変異株BA.2が主流株となりつつあります。第5波では、昨年7月から同9月に大量のワクチン接種が行われ、集団免疫が急速に高まって一気に感染者発生数が下がりきった。しかし、第6波では免疫低下を補うため予定されていた3回目のワクチン接種が遅過ぎたせいで、オミクロン株が広がってしまった」

第7波もやはりワクチン頼み…

そんな折も折、今度は『オミクロンXE』と呼ばれる新変異株が出現した。先ごろ、アメリカ滞在歴のある30代の女性が、成田空港の検疫で陽性の確認がされ、無症状だったものの、詳しい検査でXE系統への感染が判明したのだ。

感染力はBA.2株を上回る可能性があり、松野博一官房長官も会見で、「オミクロン株のXE系統については、WHO(世界保健機関)のリポートにおいて、BA.2に比べて、市中での感染増殖率が10%ほど高いとの報告がある旨、記載されているものと承知をしています」と述べた。


BA.2よりも感染率が高いとなると、常に不安がつきまとう。萌芽の見られる第7波の主流は、どんな変異株か。


「今は変異株同士の争いみたいになっています。何が主流になるかは、今のところ分かりません。それよりも、いかにしてオミクロン株の巨大化を防ぐかです。それは必ずしも難しくはありません。ワクチンの追加接種を重ねると、感染は絶対、防ぐことができるのです。4月中に3回目のワクチン接種率を成人層で6割まで完了することで成功するはずです。そうなると、集団免疫はかなり高まると思います」(外岡氏)


いまだワクチン接種しか防御策はない。