田中道子 (C)週刊実話Web
田中道子 (C)週刊実話Web

女優/田中道子インタビュー~実は…モテない理由があるんです

抜群のプロポーションとエキゾチックな顔立ちの田中道子。世界3大ミスコンの1つ『ミス・ワールド2013』の日本代表ということもあり、高嶺の花のイメージは拭えない。


最近は多才ぶりを発揮し、人気番組『プレバト!!』(TBS系)では水彩画の才能を開花させて芸能人最高の名人5段に君臨している。そんな彼女だが、素顔は意外に気さく。おまけに、美人なのに浮いた話が一切ない〝スキャンダル処女〟なのだ。そのあたりの謎に迫った。


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――6月には映画版の『極主夫道』が公開されます。テレビでは婦人会員の役でしたが、映画ではどんな設定ですか?


田中 役柄はテレビドラマの時と同じです。会長役のMEGUMIさんに金魚のフンみたいにくっついてはドタバタと、時にはヤクザ顔負けの大活劇? を演じています。基本はコメディーなので、暗いニュースが多い中、何も考えずに笑って見ていただけると思います。


――主演の玉木宏さんはどんな方ですか?


田中 ドラマで初めてお会いしたのですが、本当に優しい方。実は共通点があって、互いにバイクが好きなんです。私は中型免許を持っているのですが、玉木さんは愛車がハーレーダビッドソンで、「今度一緒にツーリングしよう」と言われていたんです。ただ当時はバイクを持ってなくて、その前に大型免許も取らなくては…という状態でした。そんな会話を忘れたまま映画がクランクイン。開口一番「免許取った?」と聞かれちゃいました。バツが悪くて申し訳なかったです。


――映画版には安達祐実さんや松本まりかさんもゲスト出演されてますね。


田中 そうなんです! お2人とも肌が本当にきれいで、休憩時間は美容に関するガールズトークが止まりませんでした。おまけに松本さんはゲームオタクの私にとっては憧れの人。テンション上がりっぱなしでした。


――というと?


田中 私、いろいろとこじらせてまして、少女の頃はFF(ファイナルファンタジー)とともに育ったといっても過言じゃないくらいのゲーム好きだったんです。松本さんはその声優をやられていたので、お会いできて本当に光栄でした。

「毎日シャンパン飲んでるんでしょ?」

――でも、オタクのイメージはないですよ。

田中 そうですか? 通っていた高校は女子校みたいなところで、男子と関わることがほとんどなかったんです。なので、初めての彼氏はネットの対戦ゲームで知り合った人でした。


――なんと、会ったこともない人と?


田中 知り合って1年以上はネットで連絡を取り合っていました。彼とのやりとりは結構冷たいというか事務的だったのに、会った瞬間から急に優しくなったんです。「男の人って分かりやすいな」と思いましたね。


――こんな美人が来たら、そりゃあ驚くでしょ。


田中 見た目も格好いい人でしたが、20代なのにネットばかり見ていて働こうとしなくて。私が進路で悩んでいる時もゲームの話ばかりだったので、「別れましょう」とメールしました。


――イメージとしてはモテモテで、男を手玉に取ってる感じにしか見えないのに、スキャンダル処女ですよね。どうしてでしょう?


田中 「毎日シャンパン飲んでるんでしょ?」と、よく聞かれます。でも、仕事が終わるとサッと帰っちゃうし、漫画を読んだりゲームが好きなので、インドアなんです。男性からは「怖い」と言われることが多いので、化粧を薄くしたり工夫はしているんですけど…。


――Sっ気が強そうには見えます。


田中 ですよね? でも私、最近自分はMなんじゃないかと思うんです。ビデオ映画の『山崎一門3~日本統一外伝~』(ライツキューブ)という作品に出させていただいたのですが、チンピラの妻役で夫がDV。殴られて吹っ飛ぶシーンや海で溺れるシーンがあったのですが、「なんか楽しい」と思えたんです。


――窮地に追いやられるのが好き、とか?


田中 そう!!


――そういう弱さを見せれば男の人が寄ってくるかもしれないですね。


田中 弱さ、見せられないんですよねぇ。「別に独りでも生きていけるし。男なんていらないし」みたいな態度をとっちゃうんです。 初日のアドリブがトラウマに…

――人知れず悩まれていることはよく分かりました。そういうことを話す芸能界の友人はいないのですか?


田中 残念ながら、ほとんどいないんです。女優としてのスタートが『ドクターX』でしたから。年齢も27歳くらいで同期はいないし、米倉涼子さんは事務所の大先輩だし。あのドラマは大御所の方ばかりなので、友だちなんか絶対にできないですよね(笑)。


――身が縮みそうですね。


田中 撮影の2週間前から眠れなくて、今でも夢に出てきてうなされるくらいなんです。初日の現場で西田敏行さんのアドリブについていけなくて、そのことがトラウマになっています。


――何があった?


田中 西田さんの敵役のゲストが泉ピン子さん。お2人が揉み合っているところを秘書役の私がピン子さんを押しのけて「院長、大丈夫ですか!?」と西田さんに駆け寄るんです。そこでカットがかかるはずだったのですが、西田さんがアドリブで「里果ちゃん、ネクタイ緩めて」って。分かりましたと緩めると、今度は「ベルトも緩めてズボン下ろして」って。そこで私、固まってしまったんです。何にも言うことができない自分が情けなくて、落ち込みました。


――どうすれば正解だったんでしょう?


田中 今でも分からないです。あとで生瀬(勝久)さんに聞いたら、「困ったら、黙って無表情で相手を見つめるだけでも面白いよ」とアドバイスされて、なるほどって。今でもそれは生かさせてもらってます。


――最近は芸能人が才能のアリ? ナシ? を競うバラエティー番組『プレバト!!』で大活躍。最初は俳句と水彩画で出演されました。


田中 はい。でも、俳句はダントツの最下位でした。夏井(いつき)先生に「小学生のほうがうまい」と言われて落ち込んだんです。それが1本目の収録。2本目では水彩画を披露したところ、いきなり特待生にしていただけて救われました。今では名人の5段まで来ていて、芸能界ではトップなんです(光宗薫と同位)。


――どれくらいの時間をかけて描いてるんですか?


田中 題材は当日まで知らなくてその場で描き始めるのですが、持ち帰って十数時間は描いてます。証拠動画も撮っているのですが、「お前が描いてないだろ」ってDMがめっちゃ来るんですよ。


――いちいちチェックするところがMなのかも(笑)。
田中道子◆たなかみちこ 1989年8月24日生まれ。T172、B80・W58・H83。2016年から女優業に進出。『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)でデビュー。2019年に第104回二科展の絵画部で初出展初入選を果たす。 ツイッター@tanaka_michiko_