
北朝鮮ガッツポーズ! ロシアのウクライナ侵攻で“核攻撃の大義名分”獲得
ロシアのウクライナ侵攻によって、世界における安全保障の枠組みが根底から崩れようとしている。
特にロシア、中国という核大国と、核実験を再開するとみられる北朝鮮に囲まれ、世界最高レベルの〝核密集地帯〟にある日本は、オオカミに取り囲まれた丸裸の仔ヒツジ同然だ。
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北朝鮮が3月24日に、大陸間弾道ミサイル(ICBM)『火星17』を発射したことについて、米国は国連安全保障理事会(国連安保理)で糾弾メッセージを出そうとしたが、ロシアと中国の強硬な反対によって霧散している。
「国連駐在の中国大使は、北朝鮮の挑発行為について『米韓合同演習を中断しない米国のせいだ』と、事実をねじ曲げた主張をしています。実際には2018年以来、米韓合同の大規模な実戦訓練は行われておらず、中国は一方的に北朝鮮を擁護する姿勢をあらわにしました」(外交関係者)
4月2日付の英紙『タイムズ』は、ロシアがウクライナに侵攻する直前、中国がウクライナに対して大規模なサイバー攻撃を仕掛けていたと報じた。もし、これが事実ならば、中国がロシアの動向を事前に把握していた可能性が改めて浮上し、中国、北朝鮮、ロシアによる〝赤い悪の枢軸〟路線がより鮮明になる。
ロシアのプーチン大統領は、14年に承認した軍事政策の指針「ロシア連邦軍事ドクトリン」や20年に署名した「核抑止の分野におけるロシア連邦の国家政策の基礎」で、核兵器の使用について触れている。
「プーチン氏はウクライナ侵攻直後の2月27日、戦略核を運用する部隊を〝特別態勢〟に置くよう、ショイグ国防相らに命じました。また、3月22日にはペスコフ大統領報道官が、米CNNに対して『ロシアが存在の危機に直面した場合、核兵器を使用する可能性がある』と発言しています」(国際ジャーナリスト)
“核保有”こそが金王朝三代の悲願
国連安保理の常任理事国であり、核兵器を保有する米国、イギリス、フランス、ロシア、中国は、核不使用を誓った「核拡散防止条約(NTP)」を厳守する一方、5カ国以外には核を持たせないことを建前にしてきた。しかし、これをロシアが破棄したことにより、NPT体制は崩壊。結果として北朝鮮は、「米国からの自衛のための核開発」という主張に、お墨付きを得たことになる。「米朝関係においても、これまでの〝核廃棄の見返りに経済制裁を解除する〟という方法論が崩れたことになります。ロシアがウクライナを『兄弟国は1つ』という大義名分で侵略したように、同一民族である北朝鮮と韓国は1つと主張して、堂々と悲願の赤化統一に向けて動き出せるというわけです」(同・ジャーナリスト)
ロシアが核兵器を使用する場合、核を搭載できる爆撃機や潜水艦の公開から始まり、核の使用を想定した演習の実施、無人地帯での爆発力が小さい核爆弾の使用といった段階を踏んで、徐々に脅威を高めていくと考えられる。
「このやり方は核の使用で相手を脅し、譲歩させる戦略として、欧米諸国から批判されてきたものです。つまり『脅しの手段としての核』と『使える核』の2段構えで、北朝鮮も当然、これに倣ってくるでしょう」(前出の外交関係者)
金正恩総書記は、核兵器開発を放棄した後、欧米の軍事介入を招いて崩壊したリビア・カダフィ体制を反面教師として見ており、以来「中東諸国の教訓」と称して核保有の必要性を内外に訴えてきた。
正恩氏は18年3月、中国の習近平国家主席との首脳会談などで「非核化が祖父・金日成主席と父・金正日総書記の遺訓」と発言しているが、これはあくまでも中国向けのリップサービスにすぎない。
「ロシアのウクライナ侵攻についても、1994年の『ブダペスト覚書』でウクライナが核を放棄したためだと判断しており、ことさら核保有に執着するようになっています。核保有国の認定は、祖父からの金王朝三代にわたる悲願なのです」(同・関係者)
“戦後日本”ついに大きなツケが…
3月24日、米国のバイデン大統領は岸田文雄首相との会談で、日韓両国に対する拡大抑止力の提供を改めて確約したと言われる。「しかし、ウクライナを助けようとした米国や北大西洋条約機構(NATO)は、ロシアが〝核使用〟をチラつかせた途端に勢いを失ってしまった。これを見た日韓の世論は、米国の『核の傘』に対する信頼を失いつつあります」(前出の国際ジャーナリスト)
北朝鮮北東部の豊渓里核実験場では、18年に爆破した坑道を修復する動きが観察されている。これを受けて韓国国防省は3月29日、米韓両国が4月以降、北朝鮮による7回目の核実験への対応策を検討していることを明らかにした。
現状では北朝鮮が短・中距離ミサイルを保有しているのに対して、日米は極東地域に同様のミサイルを配備していない。
「米軍は対中戦略として、沖縄や台湾、フィリピンを結ぶ第1列島線上に短・中距離ミサイル配備したい考えを示しているが、日本はほとんど無反応です」(軍事ライター)
核武装の「か」の字も言い出せない戦後日本に、ついに大きなツケが回ってきたようだ。
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