
春らんまん、お花見にもよい季節となりました。
ワタクシ、お花見もさることながら、この時期に楽しむ花見ガレイというヤツが大好きでありまして。これは、実際に花見をしながらカレイを釣る、という訳ではありません。秋に産卵のために接岸し、冬に産卵。
そして再び深場へと戻る前の、今の時期に楽しむカレイ釣りを花見ガレイと呼ぶんでありますな。もちろん、タイミングや場所によっては実際に花見をしながら竿を出せるポイントもあり、また、この春うららかな陽気のなかで、の~んびりと竿先を眺めて1日過ごすというのが、なんともいいものなんですね。
そんな花見ガレイを楽しむべく、香川県は高松港にやってまいりました。高松港でカレイの実績ポイントといえば、G地区や玉藻防波堤を思い浮かべる方も多いかもしれません。が、今回釣り場として選んだのは高松港の最奥に位置する四国ドック横の護岸です。というのも、個人的に花見ガレイは釣果ももちろんですが、それ以上に雰囲気重視。波静かな湾内で静かにのんびりと竿を眺める、穏やかな時間を楽しみたいのですね。なにせオッサンなものですから。
期待した手応えに姿を現したのは…
昼過ぎに釣り場に着くと、とくに大物などの実績場ではないこともあってか、釣り人はゼロ。のんびりと準備にとりかかり、投げ竿を2本投入。岸壁に寄りかかってまったりとした春の昼下がりを満喫します。北海道や東北と違って、カレイはそんなに数が釣れるターゲットではありませんし、まして実績のある場所という訳でもありませんから、1枚でも釣れれば御の字。のんびり待つことにしましょう。

時折、エサの点検も兼ねて竿を上げ、エサを付け替えてまた投入。のんびりとした時間を過ごすうちに時刻は夕方となりました。陽が長くなってきたこの時期の夕方、ゆったりと流れるのどかな時間がまた何ともよいもので、コレを味わいに来たといってもいいくらいです。
いよいよ夕暮れ、対岸の風俗街にネオンが灯り、それとともに今まで静かだった海面が、モヤ~ッと怪しげな雰囲気を醸し出すようになりました。潮が利いてきたようです。花見ガレイの季節は夕方に時合が来ることも多いもので、2本の仕掛けを一旦回収し、エサをすべて新鮮な物に付け替えてから投入。そして竿先に発光体を付けてアタリを待ちます。
やがて完全に日が落ち、日没を迎えた頃合いで、1本の竿先がクンクンッと明確にお辞儀をしました。「ようやく来たか…」と腰を上げ、竿を手にするとクンックンッと明らかな生命反応です。そのまま巻き上げにかかると適度な重みと手応えで本命に期待をしましたが、水面に姿を現したのは長細い魚体…マアナゴ。
“花見ガレイ時間”は…満喫
カレイと同じく砂泥底に生息する夜行性の魚ゆえ、日没後のカレイ釣りでは定番の外道です。「まあ、おいしい魚だし…」と血抜きを施しキープ。再び仕掛けを投じますが、しばらくして釣れ上がったのもまたマアナゴです。

結局、ここからは飽きない程度にアタリがあるもののすべてマアナゴで、本命のカレイは不発。とはいえ、カレイにも似た地味なアタリと適度な重量感で毎回ドキドキさせてもらい、何より春うららかな陽気のなかで、穏やかな時間を過ごせたので満足です。
多くの魚に言えることですが、とりわけマアナゴなどは、食べることを考えた場合、大きければイイというものではありません。もちろん大型は大型の脂乗りのよさなど長所もありますが、骨が当たらず脂が強すぎずという150~200グラムあたりが一番旨いサイズではないでしょうか。
今回釣れたマアナゴは、どれも大きからず小さからずの丁度よい大きさですから、晩酌が楽しみというもので白焼きと天ぷらで賞味。まずは白焼きを口にすると、香ばしく焼き上がったアナゴの風味は泥臭さなどが一切なく非常に美味です。こりゃたまらんと、ビールをクイッとやってからお次は天ぷら。揚げたてということもあって、ホクホクの食感、そしてアナゴ独特の香ばしい風味も強く、これはもうビールが進むというものです。

本命のカレイの顔は拝めませんでしたが、のんびりと〝花見ガレイ時間〟を満喫できたうえに、旨いお土産も手に入った今回。これはこれで十分に満足な春の半日でありました。
三橋雅彦(みつはしまさひこ)
子供のころから釣り好きで〝釣り一筋〟の青春時代を過ごす。当然のごとく魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。
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