エンタメ

『サタデー・ナイト・フィーバー』/4月8日(金)より全国公開〜LiLiCo☆肉食シネマ

Ⓒ2022 PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.

『サタデー・ナイト・フィーバー(ディレクターズカット 4Kデジタルリマスター版)』
監督/ジョン・バダム
出演/ジョン・トラボルタ、カレン・リー・ゴーニー、バリー・ミラー、ジョセフ・カリ、ポール・ペイプ、ブルース・オーンスタイン、ドナ・ペスコウ
配給/シナジー

春になって本当は清々しく生活できるはずなのに、コロナのせいで、どれだけみんなが大変な思いをしてるのか…。少しでも映画で癒やされてほしい、そんな思いで映画を紹介していますが、やはりコロナ以前に比べて、劇場の動員数は減りました。吉永小百合さんが「スクリーンから飛沫は飛びません」とおっしゃっていましたが、まさにその通り。ぜひ映画館に足を運んで、抱えたストレスをリセットしてもらいたいです。

さて、そんなことを踏まえ、ここで紹介する作品の選択は毎回、悩みどころ。今週は、私たちの心が1つになるのでは? なんとなんと、あの『サタデー・ナイト・フィーバー』がスクリーンに帰って来ます。しかも4Kデジタルリマスター版! この映画を知らずにディスコシーンは語れない! 私は当時、この映画の話題になると、いつも「時代が違ってグリース派なのよ」と言っていて、『サタデー・ナイト――』が『グリース』より全然前だと思い込んでいました。しかし、今回、たったの1年の違いだったことが発覚しました(汗)。

映画館を出たらダンスでフィーバー!

男は拳で会話することが多くて、さまざまなことで悩んだり、親とうまくいかなかったり。その代わり仲間と深い絆が生まれた時代。みんなで集まって、喋って、酒を呑んで、別のグループにイチャモンつけられてケンカになる。それでも、心のどこかで大人になりたいと思っている。ジョン・トラボルタが輝いていたこの頃をぜひもう一度スクリーンで堪能していただきたい。

ペンキ屋での仕事にうんざりしていたトニー(ジョン)は土曜日の夜にディスコに行くのが唯一の楽しみ。そこで出会った年上の女性に惹かれて、ダンス大会に向けて頑張るストーリーです。私が7歳の時、お父さんがリビングでジョン・トラボルタのように踊ってくれたことを、今でもはっきり覚えてます。お父さんは〝父親〟だけではなく、エンターテインメントを愛する若者の1人なんだなぁ~と小さいながらも思いました。

この作品にはビージーズのヒット曲が満載。若い人たちは、映画館でこの名作を見たことがないでしょうから、まさにチャンスです。リズムに乗って映画館から出てくるはず!

そして、4月15日には私の人生に大きな影響を与えた『フラッシュダンス』も公開されます。〝フィーバーする〟という表現は、ここから始まり、ダンスブームも、もちろんここから!

コロナの鬱憤を、この映画を見て、吹き飛ばしちゃいましょう!

LiLiCo
映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

あわせて読みたい