社会

ロシア凍結…ニッケル輸入の危機~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

「隙間ビジネス」舞台裏
「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web

世界中でロシア・ビジネスの凍結が広がっている。日本ではソニーや任天堂がゲーム機やゲームソフトのロシアへの販売を停止し、社会的な圧力を受けたユニクロも、一転してロシア事業を停止した。

注目すべきはニッケルの輸入だ。

ロシアのニッケル産出量は、インドネシア、フィリピンに次ぐ世界第3位。ニッケルはあらゆる用途で使われており、産業界の「塩・こしょう」とも呼べる重要な存在だ。

日常生活に欠かせない重要製品ばかり…

「ニッケルは、電気自動車用の電池の部材にも使用されます。気候変動対策でもともと需要が増加していましたが、世界生産の約7%を占めるロシアからの供給が細るとの懸念が強まり、価格上昇に拍車を掛けました。ロンドン金属取引所(LME)では、ロシアが世界全体の約6%を生産しているアルミニウムの価格も、13年ぶりに最高値を更新しました。アルミは輸送用機器や包装などに使われ、日常生活に欠かせない重要製品です。銅も値上がりしています」(消費経済ライター)

資源大国ロシアの身勝手なウクライナへの侵略が、産業の要とも言うべき金属の高騰を招き、市場を大混乱に陥れている。

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