さて、本誌も取り上げてきた三浦半島の異臭騒ぎ。実は、三浦半島にとどまらず、もっと広範囲で起きていたことが分かった。
「千葉県内でも昨年5月に異臭による通報が1日に50件以上あったんです。千葉市稲毛区、美浜区、花見川区の住民から『焦げ臭い』『プラスチックの焼けるような臭いがする』などの119番通報が相次ぎ、市消防局が出動したが、原因は分からなかった。三浦半島の異臭騒ぎと全く同じです」(前出・島村氏)
また、千葉市の北側に隣接する同県八千代市では5月8日夜に同様の通報が30件あり、さらに北に位置する印西市でも数件あった。
ハマグリが打ち上げられた匝瑳市と印西市は距離にして約40キロメートル。近辺で異臭騒ぎが起きていたのだから不気味だ。
「ここでの異臭は、ひと言でいうと、プレート同士が擦れ合う臭いではないか。言い換えれば、ハマグリが打ち上げられた原因も、異臭騒ぎも、近く大規模な地殻変動=巨大地震の予兆と考えられます」(前出・サイエンスライター)
つまり、地震の空白地域も含めると、これから発生しそうなのは首都直下型地震よりも、ひと回り大きな東日本大震災級ということか。先の島村氏は「南関東全体、これだけ広範囲ということは、ひょっとすると…」と超巨大地震の襲来を否定しない。
「こういうときにドカンとくるのが一番怖い」
海洋地質学者で琉球大学理学部名誉教授の木村政昭氏の話。
「私が主張する伊豆小笠原沖を震源とする巨大地震、これだって首都圏の地下でプレート同士が擦れ合って異臭がすることはあります。問題はこういうサインが出ているときは、地震は発生しないものなんです。人々の脳裏から消えた時が危ないと思いますよ」
コロナ禍で国民は肉体的にも精神的にも疲れ切っている。とても大地震まで注意が行き届く状況ではない。
防災ジャーナリストの渡辺実氏が言う。
「東日本大震災から約10年たって、国民は地震に興味を失い、メディアも問題を取り上げない。備蓄も緩んでいる。こういうときにドカンとくるのが一番怖いんですよ」
マスコミで連日取り上げるのは、コロナ新規感染者数や自粛要請、GoToキャンペーンばかり。地震への関心を失っている。
「震災直後はあれだけ大騒ぎして、ボランティアにも出掛けたのに長続きしない。それが日本人のウイークポイントです。新型コロナの最中に巨大地震がくると、日本中が滅茶苦茶になってしまいます。くどいようですが、備蓄が緩んでないか、今一度、チェックしてほしい」(同)
備えあれば患いなし。
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