(画像)Anton Veselov / Shutterstock.com
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核ボタン握る“裸の王様”プーチン…動き出した失脚&暗殺の全シナリオ

ウクライナ侵攻が泥沼化する中で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の暗殺、失脚計画が急ピッチで進行中だという。まずは英メディア関係者がその背景を語る。


「表向きはロシア国内で支持率の高いプーチン政権だが、それはメディアや治安部隊の締め付けがあるため。本音ではロシアは厭戦機運一色だ。というのも当初、プーチンは圧倒的軍事力を要して3日でウクライナの首都・キエフを制圧し、ゼレンスキー大統領を追い出す青写真を描いていた。ところがどっこい、1カ月たっても攻め落とせないばかりか、反転、ロシア軍は劣勢に立たされ後退を余儀なくされボロボロの有り様だ」


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実際、3月24日には黒海を制圧していたはずのロシア海軍の大型揚陸艦がウクライナ軍に撃沈されるというショッキングな戦況が報告された。さらに、同じタイミングで首都・キエフの東側でもウクライナ軍が反撃し、ロシア部隊は後退せざるを得ない戦況だ。


「我々の得た情報では、ロシア軍の戦死者は1万5000人に上ると推計されている。ロシア軍の戦死者としては日露戦争以降、過去最大級。プーチンはロシア兵の屍の山と〝1日数千億円かかる〟という戦費に真っ青だ。側近には『極秘情報が漏れている。ヤツが怪しい。死刑だ』とわめき散らし、魔女狩りまで始まっている。核ボタンを握る裸の王様だけに厄介だ。側近の一部にはプーチン離れも起きており、米英の諜報機関による政権転覆、暗殺計画が急ピッチで進められつつある」(同)

重要人物2人との連絡が途絶えた

プーチン離れの兆候も表面化した。ロシア大統領特別代表のアナトリー・チュバイス氏の辞任だ。同氏は、エリツィン大統領時代に大統領府長官を務め、つい最近まで国連などの国際機関向けのロシア大統領特使に任命されていた。

「こうしたことが表沙汰になること自体、ウクライナ侵攻をめぐりプーチン派と反プーチン派の間で相当深刻なせめぎ合いが起きている証拠です」(同)


また、プーチン大統領に近いロシア新興財閥『オリガルヒ』の1人で「アルミ王」の異名も持つオレグ・デリパスカ氏も「誰がこのパーティーの代金を支払うのか。戦争を終わらせる話し合いを早く開始すべきだ」とSNS上に反戦の意を書き込んでいるほど。プーチン大統領周辺では、チュバイス氏やデリパスカ氏の言動よりも、さらに不穏な情報が駆け巡っている。


「今度のウクライナ侵攻の事実上の総指揮官とされるセルゲイ・ショイグ国防相、ワレリー・ゲラシモフ軍参謀総長の2人の動向が3月中旬以降、ピタリと途絶えた。この2人がいかに重要人物かというとプーチン大統領を含めた3人のうち、2人集まれば、核兵器のボタンが押せるシステムなんです。この2人の情報が途絶えたのは〝反プーチン=反核に回ったため〟とされるのです。ロシア兵の士気が下がる中、指揮官らの消息が一時的に不明になるのも中枢部で異変が起きている兆しに他ならない」(防衛省関係者)


3月20日、全世界に衝撃が走った。ウクライナ国防省情報総局長がフェイスブックに投稿した文面だ。冒頭にはこう書かれていた。
《暗殺、突発的な死、事故…。ロシアの上層部がプーチン排除の可能性を探している》《ロシア政財界の上層部に、反プーチンのグループが作られている。彼らの目的は、プーチンを権力の座から引きずり降ろすこと。ウクライナ侵攻で失われた西欧諸国との経済的パイプを回復させること》

クーデターか暗殺かどちらか…

そして、後継者として名指しされたのが、ロシア諜報機関である連邦保安庁(FSB)長官のアレクサンドル・ボルトニコフ氏だ。

「ウクライナ情報総局長のフェイスブックは情報戦でガセかもしれない。だが、核や化学・生物兵器の投入を辞さないのがプーチンだ。ウクライナはもとより、世界を守り戦争を終わらせるにはプーチンの排除しかない。消息が途絶えているショイグ国防相らの動向も注目だが、プーチンの腹心中の腹心といわれるFSB長官、そして、ニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記、セルゲイ・ナルイシキン対外情報局長官の3人組が米英の反プーチン勢力と手を結び、クーデターを起こすという情報も流れている。今回、具体的にボルトニコフ氏らの名前が挙がった真偽はともかく、ロシアの宮殿クレムリン内では大変動が起きているはず」


こう語るのは米軍関係者。


「プーチン失脚作戦が失敗したなら暗殺しかない。その準備は米陸軍特殊部隊『デルタフォース』、同海軍『SEALs』、英陸軍特殊部隊『SAS』の間で粛々と進められている」(同・関係者)


一方のプーチン大統領も特殊任務部隊『スペツナズ』などを動かし、ゼレンスキー大統領暗殺を企てているとされる。表面上は「ウクライナ」VS「ロシア」だが、裏では米英対ロシアの諜報戦が繰り広げられている。つまり、裏でのクーデター、暗殺が勝者となるわけだ。


「伏魔殿・クレムリン崩壊の渦は日々、大きくなりつつある」(同)


世界を道連れにする〝裸の王様〟プーチン崩壊のカウントダウンは始まった。