灼熱の火花散る！『オートレース』情報～初勝利へ向け日々成長中の伊東玲衣（35期）

昨年から続々と新人35期が各地でデビューしている。その中で順調に成績を伸ばす者もいれば、プロの厳しさに苦戦している者もいる。川口オート所属の伊東玲衣は後者だ。

昨年6月にデビューしたが、今年3月23日現在、まだ「1着」には手が届いていない。

「車（バイク）の押さえ方がまだまだですね。ただ練習の成果が出始めていますよ」と語るのは、師匠の川原剛。

3月23日のレースでは、伊東は逃げて3着に粘った。自己ベストタイムも更新する内容で「いつもよりグリップ開けやすかったです」と、笑顔が絶えなかった。

幼いころ父親に連れられ川口オートに

伊東はもともと、オートレースファンだった父親に連れられ、幼いころから川口オートに足を運んでいた。

「年末のスーパースター王座決定戦を父と一緒に見に行って、その帰りに年越しそばを食べるのが楽しみだったのです。私が（選手候補生選抜）試験に合格したとき、父は信じてくれなくて。実際のデビュー戦は泣いていたそうです」

オートレーサーとして羽ばたいた今、最高の親孝行をしているに違いない。

戦いは始まったばかり。「将来は中村雅人さんのような、うまいレーサーになりたいです」と、目標を語った。

ひょっとしたら本号発売時には、初勝利を挙げているかもしれない。そう思えるほど成長しているだけに、今後も注目していきたい。