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蝶野正洋『黒の履歴書』~シニア世代のリモート事情

蝶野正洋『黒の履歴書』
蝶野正洋『黒の履歴書』 (C)週刊実話Web

新型コロナウイルスの第3波が拡大している。やっぱり、緊急事態宣言の頃と比べると気が緩んでしまっていた部分があるから、ここはしっかりと、いままで以上に感染対策に気をつけてすごしたいよね。

年末年始はイベントごとが多い時期だけど、今年は中止にせざるを得ないし、ステイホームしようという人が増えている。

忘年会も今年は中止という企業が9割といわれている。やるとしても、リモートになるんじゃないか。年末年始の帰省も、リモートで済ます家庭もあるだろう。

俺は、夏に子供を連れておばあちゃんに会いに行ったけど、年末は諦めようと思っている。おばあちゃんは85歳で、スマホは持ってるけど、メールやLINEはできないし、電話機能くらいしか使っていない。だからこの機会にリモートを覚えてもらって、テレビ電話みたいな形で子供たちと一緒にすごせるようにサポートしようと思ってる。

スマホやデジタル機器を使いこなせないお年寄りが多いと思うけど、逆にお年寄りにこそデジタル機器は必要だと思う。ここは官民が手を取り合って、高齢者に使い方を教えるようなプログラムを作って、リモート化を推進すべきだね。

東京の郊外に「多摩ニュータウン」という地区があるんだけど、街全体の高齢化が急速に進んでいて、そこにコロナ禍もあって、住民たちのコミュニケーションがなかなか取れなくなっているという。

そこで多摩ニュータウンでは、リモートでお祭りみたいなイベントをやって、多くの高齢者が参加したそうだ。80歳くらいのおじいちゃんが「リモートなんて分からない」という感じで最初は敬遠してたけど、ちゃんと指導してあげたら、すぐ理解して楽しんでいた。

だから「使えない」のではなくて、「使い方を知らない」だけなんだよね。

高齢者専用のライブ配信アプリがあるといい

いまは『17LIVE(イチナナライブ)』といった、ライブ配信アプリが若者に流行っている。気軽に配信ができて、見るほうもコメントでコミュニケーションが簡単に取れるから、「70LIVE」や「80LIVE」といった、高齢者専用のアプリがあるといいかもしれない。コロナで演歌のコンサートにも今はいけないだろうし、そもそもお年寄りは足腰が弱ってる人が多いから、会場まで行くのも大変だ。それをリモートで見られたら楽だし、遠方に住んでる人でも楽しめる。

それに、村の寄り合いなんかもリモート会議でやればいい。人と話すことは何よりの娯楽だし、ボケ防止にもなる。1週間に1回、お年寄り同士がリモートで集まって、「元気ですか?」って声を掛け合うような交流ができたらいいと思う。

なんにせよ、デジタル化についていけないと損をするケースが増えてきた。GoToイートやトラベルも、スマホやパソコンが使いこなせないとスムーズにサービスを受けられないからね。

『週刊実話』の読者世代も、スマホの操作が面倒くさくて、街で何か買ったり、食べたりしてもポイントが付かないとか言われて、なんとなく損した気分になったことがあるはず。

俺も同じようなもんだから偉そうには言えないけど、ちょっと学べばすぐ追いつけるはず。だから、この自粛期間を機に取り組んでみたらいいと思うよ。

蝶野正洋
1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。

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