東京ドーム (C)週刊実話Web
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原辰徳監督に“強制休養”の怪情報!背景にある「大阪読売巨人軍」構想

「読売本社が原監督を〝強制休養〟させる」


プロ野球シーズン開幕前、こんな怪情報が球界に流れた。巨人の歴史上、シーズン途中での監督解任・休養の例はないが、「監督代行と次期監督」の名前も浮上…。背景にあるのが「大阪読売巨人軍」構想だ。


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「巨人にキナ臭いムードが漂い始めています。開幕後もチームの不振が続けば、読売新聞本社が原辰徳監督を〝強制休養〟させるという怪情報がチーム内外で飛び交っているのです。伝統を誇る人気球団だけに大手メディアは扱いに慎重ですが、穏やかならない空気が早くも立ち込めています」(スポーツ紙記者)


発端は、3月11日に大阪市内のホテルで開かれた「関西燦燦会」。当日は京セラドームでオリックス戦もあったが、原監督は体調不良を理由に欠場。夜の燦燦会にも出席しなかった。


前日から体調不良を訴えていたとのことだが、PCR検査を受診し、結果は陰性だった。ベテラン巨人担当記者がこう話す。


「関西燦燦会は関西地区の財界人で構成する巨人応援団。オリックス戦には読売大阪本社首脳やクライアントも応援に駆けつけました。巨人の監督には絶対に外せない後援組織で、それを欠席したことでさまざまな臆測が流れているのです」


その関西燦燦会には、山口寿一オーナー(読売新聞グループ本社代表取締役社長)と元木大介ヘッド兼オフェンスコーチ、桑田真澄投手チーフコーチ、内野手の中田翔と岡本和真、ドラフト1位ルーキーの大型右腕、大勢らが出席した。

原監督の分割指導体制に批判が集中!

「招かれたコーチ、選手らはいずれも関西出身です。地元の阪神をはるかにしのぐ陣容で、『桑田監督待望論』と『大阪読売巨人軍』へのシフトチェンジという声が会場から聞こえてきました。関西出身者が力を合わせ、巨人軍を蘇生させようというエールです」(同)

巨人はオープン戦で実質最下位に沈み、原監督の采配に批判が集中。その大きな要因とされるのが「総合コーチ」を廃止し、分割指導体制にスイッチしたことにあると指摘されている。


「原監督とコーチ陣のパイプ役だった元木ヘッドが攻撃部門、阿部慎之助・作戦兼ディフェンスコーチが守備部門、桑田投手チーフコーチが投手部門をそれぞれ統括している。しかし、いずれも次期監督候補で、ライバル同士。首脳陣や選手間の〝横の連携〟がにわかに希薄になっていた」(スポーツ紙デスク)


この軋轢が加速したためか、読売新聞グループ内で「誰が後継監督かを明確化してカツを入れなければ何も変わらない」という声が噴出。それが「開幕後も低迷が続けば、監督休養のカンフル剤を投入」の強硬論につながった。


そのきっかけとなったのが、先の関西燦燦会の巨人激励会だったのだ。


「そんな大阪読売に背中を押されて、三塁コーチに回されベンチの参謀役から締め出された元木が、桑田と手を握ったようだ。原監督が途中休養したら残りの試合は元木が代理監督で引き継ぎ、来季は桑田政権に移行すると。元木はヘッドに戻るが、もともと桑田が3歳年上で、バランスは取れている。反・原&阿部の大阪連合。阿部を後継者に推す原監督が関西燦燦会を欠席したのは、このクーデター情報を事前に耳にし、激怒したのが背景にあるという話も伝わっている」(巨人OBの野球解説者)


一方、読売本社サイドも、原監督が病気を理由に試合と燦燦会を欠席したことで体調に問題を抱えていることを知らしめることとなり、布石ができたと捉えているフシがある。たとえ強制休養に舵を切っても、理解を得やすい、と。

“休養”の環境がさらに整って…

さらに「桑田政権」には、巨人OBで元メジャーリーガーの上原浩治氏(大阪体育大)が入閣し、投手コーチに就任するとの噂もある。

「上原は前監督の高橋由伸と生年月日が同じこともあって、きわめて仲がいい。これまでは由伸の監督復帰を後押ししていたが、チームは別の流れにあると察して、桑田政権後の由伸の返り咲きに思いを変えたようだ。前監督が桑田の後見人となれば、原監督休養の環境はさらに整う」(同)


巨人の歴史上、シーズン途中での監督解任・休養の例はない。唯一の例外は1947年に選手兼任監督だった中島治康氏が開幕ダッシュに失敗して6月に監督を解かれ選手に専任し、翌日から三原脩氏が監督に就任したケースだ。親会社が新聞社であることから、球団と監督の間で結ばれた契約関係は遵守が前提。他の事案の報道に矛盾を生じさせないためだ。


「実は原監督は、第1次監督時代に途中休養を決意したことがあった。当時の球団代表との確執が背景にあり球団サイドが頑として認めなかったが、今は事実上のGMとの兼任監督。たとえ監督を休養してもGM職続投なら中島氏の解任と構図が近い。復帰させることも視野に入れ、強制休養を命じる可能性はある」(前出のスポーツ紙デスク)


今季の先発ローテーションは菅野智之、メルセデス、赤星優志、山崎伊織、堀田賢慎らの名前が挙がる。若手抜擢の大号令を出している山口オーナーは「今年は若手の育成に力を入れ、楽しみな選手が出てきた」と上機嫌だが、もしも借金が膨らんだときには…。そうなれば、怪情報が現実のものとなる。