自由民主党 (C)週刊実話Web 
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政権奪還!? 岸田下ろしに動き出す菅前首相いよいよ“菅派”結成か?

菅義偉前首相が、二階俊博前幹事長、二階氏の右腕、林幹雄元経済産業相、森山裕前国対委員長らと3月15日の夜、都内の日本料理店で会合したとされ、永田町では大きな波紋を広げている。


いよいよ菅派結成へのカウントダウンが始まったようだ。


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自民党幹部が一連の経緯を解説する。


「昨年末ごろからポスト岸田をにらみ、党内イニシアチブ争いが活発化している。岸田長期政権を目指す岸田支持グループは、麻生派率いる麻生太郎副総裁、茂木派のトップ茂木敏充幹事長。対抗は菅前首相グループです」


さらに同幹部が続ける。


「昨年の総裁選前、菅氏はコロナを収束させた暁に再選での続投を疑っていなかった。だが、コロナ第5波を早期に鎮静化できず、支持率が低迷すると『菅では総選挙は勝てない』というムードが自民党内にまん延してしまった。そのため菅氏の後ろ盾、安倍元首相も逃げ腰、二階氏も岸田氏から幹事長ポスト去就で袋のネズミ、身動き取れず菅氏は予想外の出馬辞退に追い込まれました。菅氏は派閥を持たなかったことが敗因と、唇をかんだといいます」


菅氏は辞任後、首相時のガムシャラな「ワクチン対策」が効き、第5波が鎮静し再評価の動きが高まると再起にソロリと動き出す。逆に岸田氏はコロナ第6波に翻弄され、ガソリン価格の高騰、物価の値上がり、株価低迷、ウクライナ情勢もありダウン寸前、フラフラだ。

安倍元首相はまだ諦めていない!?

「参院選は野党の力不足で岸田が勝つ。だが国民の生活が不安定で政権不信が募れば、2年後の総裁選を待たず岸田おろしは必至。菅派結成はその準備だ」(自民党ベテラン秘書)

では、菅派はどれほどの勢力となるのか。菅派の勉強会「ガネーシャの会」が約15人、二階派44人、森山派7人、さらに石破グループ6人、麻生派と袂を分かった佐藤勉前総務会長グループ、小泉進次郎グループを併せると、自民党最大派閥安倍派の94人に迫る勢いだ。自民党長老が言う。


「菅は麻生派の河野前ワクチン担当相を麻生派から引きはがし、麻生派を弱体させる仕掛けもする。だから菅はポスト岸田のカードとして自らの菅カード、石破カード、そして河野カードの3枚を備え、臨機応変に時代にマッチしたカードを使う。どっちに転んでも次のキングかキングメーカー狙いだ」


では、まだ政権に野心を持つ安倍元首相はどう動くのか。


「安倍は高市早苗を女性初の総理にと思っているが、かなわなければ岸田を陰で操る腹。だがプーチン大統領と昵懇の仲、仲間を猛アピールだっただけに、安倍株は大暴落だ。菅は自分が強くなれば安倍は黙っていても金魚のフンになると読む。岸田派と一騎打ちのためにも派閥結成だ」(同)


「菅」は雑草のごとく踏まれ、さらに強くなったのか。