世界中を騒がせているロシアのウクライナ侵攻問題。これに端を発する形で、安倍晋三元首相の〝逆神〟ぶりがネット上で話題となっている。
「安倍氏は首相時代の2014年、ロシアのクリミア侵攻で対露関係を重視し、アメリカをはじめとする経済制裁に加わりませんでした。16年には、プーチン大統領との会談で約3000億円の経済協力を決定。19年の東方経済フォーラムでは、『ウラジーミル。君と僕は、同じ未来を見ている。行きましょう』『ゴールまで、ウラジーミル、2人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか』と〝ズッ友宣言〟のようなポエムを発信しています。こうした姿勢に対し、一部保守派は『媚を売っている』『ロシアの犬』などと猛反発しました」(政治アナリスト)
さすがにウクライナ侵攻はマズいと感じたのか、安倍氏は2月25日のツイッターで《断じて許すわけにはいきません》などとロシアを強く非難。しかし、ネット上には、
《駆け抜けた結果やろが…》
《自分が見てた未来に何言ってんの》
《プーチン調子に乗らせた原因の1つだよね》
《あなたの差し上げた3000億円によって ロシア軍強化をもたらしウクライナ軍の被害拡大につながった》
など、ロシアが増長した要因には安倍氏の対露政策もあると、数々のツッコミが殺到した。
原発事故やコロナでも“逆神ぶり”を発揮
自身の政策が全くの裏目に出てしまった安倍氏だが、まだまだその例は尽きない。
「第一次安倍政権時代の06年、共産党の吉井英勝衆院議員が『巨大な地震の発生によって、原発の機器を作動させる電源が喪失する場合の問題も大きい』など、震災による原発事故の対策を質問。これに安倍氏は、海外の原発と構造が違うことなどを理由に『同様の事態が発生するとは考えられない』『安全の確保に万全を期している』など、現状の対策で十分だと返答しています」(政治記者)
その原発が震災と津波で全電源を喪失し、大量の放射性物質を飛散させる事故となったのは説明不要。また、コロナに関しても、初期の甘い見通しで拡散を招いたという指摘がある。
「コロナ初期の20年1月、武漢が閉鎖され、日本含め各国が渡航禁止といった措置をとる中、安倍氏は春節による中国人観光客の来日歓迎メッセージを動画で発信。北京の日本大使館HPに掲載されましたが、批判を浴びて後に削除されました。タラレバですが、もしこのときに楽観視せず厳しい水際対策をとっていれば、島国である日本は感染が抑えられたかもしれません」(同・記者)
ネット上にも、
《キングボンビーみたいだなw》
《逆にすごくね?》
《これ予言者だわ》
《いま思うと安倍ちゃんの逆神ぶりがすごいね》
などといった指摘が。
首相ではない今、逆神のジンクスはなくなったと思いたいが…。
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